曲パロ 『世界寿命と最後の一日』
しいな黄昏
もうか、早かったな
いよいよ明日は世界最後の誕生日
何日か前に青天霹靂と告げられた『世界が終わる』という事実
その事実に人々は皆慌てふためき、悲しく愚かな姿で踊った
しいな黄昏
こんな時に限って何も出来ない俺は、ただ祈ってた
Monday
Tuesday
Wednesday
Thursday
Friday
Weekday
いつもと変わらず
息を吸って、吐いて
思うままに泣いて
馬鹿みたいに笑って
嫌な事を愚痴って
どうでもいい事を駄弁って
『 も う 死 に た い 』
なんて
言って
云って
異って
行って
往って
要って
逝ってもずっと、さ
しいな黄昏
いつか見た、綺麗な星々に願うことが
いつか夢見た、神様に祈ることが
そんな不確かなものが当たり前で
ファッション嘆きとかは俺にとっちゃ、ただの
ごく普通のどこにでもいる一般人が、見様見真似でしたパフォーマンスみたいで
『世界平和』
とか
『滅亡』
とか
実感なくて
また偉い人達が遊びで考えた、世界を巻き込んだドッキリなんじゃないの?
だって、
嘘だらけで信じようもないこの国では俺らみたいな庶民に
"何か"を知る権利なんて
しいな黄昏
…なら
ありす
悪い夢を見た
それは現実のようにリアルで気持ちが悪くて
日々の建前を忘れていった人々は、皆動物のように変わっていって
何も出来ない普通の人である私は、ただ傍観しているだけだった
Monday
Tuesday
Wednesday
Thursday
Friday
weekday
いつも隠してた
本性、本能 煩悩、劣等 衝動、行動
ただただもっと
好きして 結きして 剥きして 空きして 隙して 鋤きして
『スキ』してもずっと、
ありす
願ってる者達も
祈っている者達も
皆、どうせ綺麗事で
下で泣き喚いているような、ファッションの悲劇なんて私にとっては
ただパフォーマンスのように思えた
皆が言う『世界平和』とか『結末』とか、そんなの何も関係なくて
また偉い人達が考えただけの 想定 なんじゃないの?なんて疑った
ありす
皆が泣き、縋るような地獄絵図のような現状は存外予想通りで
今日で終わり
ありす
なら
小さい頃の、思い出の場所へ
ありす
しいな黄昏
ありす
しいな黄昏
しいな黄昏
ありす
しいな黄昏
ありす
夕暮れの空に薄らと浮かび滲む星々は
とても綺麗で
ありす
しいな黄昏
ありす
ありす
しいな黄昏
ありす
人がいない場所に移動し、あーりの話を聞いた
移動している内に天気雨が降ってきた
しいな黄昏
偉い人も匙を投げて本性曝した
塗り固められた嘘は剥がれ、ただの庶民であった俺らに降りかかる『雨』は方を濡らしていく
ありす
ありす
『世界平和』とか『滅亡』とか、どうでもよくて
それは本当
でも、どこかで
嫌だって思ってた
だからこそ
最後の夜に『嘘』が消えて、綺麗な世界になったのは
またこの場所で、この綺麗な星空が見えたのは
しいな黄昏
ありす
ありす
しいな黄昏
とても嬉しい事だった
ありす
しいな黄昏
ありす
しいな黄昏
ありす
ありす
昨日は、『世界最後の日』だったのに
望んでいた次の朝は平然と来て
しいな黄昏
よかったw
ありす
人は、人々は
笑いながら肩を落とした