凛月
あんた本当に大丈夫なの?
凛月
顔色悪いけど
嵐
そうよぉ
嵐
無理して言うことは…
冬彩
大丈夫
冬彩
心配してくれてありがとね
冬彩
(大丈夫、今言わないと)
冬彩
(もう言えない気がするから)
冬彩
(本音は)
冬彩
(言えないままでいいと思ってる)
冬彩
(でもあんなに言われちゃ言いたくなっちゃうじゃん)
冬彩
(れおと、泉の言葉で少し心が軽くなったのかな…?)
冬彩
(でもやっぱり)
冬彩
(怖いな…)
レオ
冬彩〜!連れてきたぞー!
冬彩
ありがとう
冬彩
(言わなきゃ)
冬彩
(返礼祭の途中だし、早く言わなきゃ)
冬彩
(でもっ…)
冬彩
(もし、軽蔑されたら…)
ギュッ(手を握る)
レオ
手冷たいな笑
レオ
俺が温めてやる!
レオ
大丈夫だ
レオ
何があっても俺は冬彩のことを見捨てない
レオ
軽蔑なんて以ての外だぞ!
レオ
だから安心しろ
冬彩
(やばい)
冬彩
(もう泣きそう)
冬彩
(温かい…)
冬彩
私は…
冬彩
抗争時代のことずっと後悔してる
冬彩
あのときああしていれば
冬彩
あのときあれをしなければ
冬彩
ずっと思ってた
冬彩
ずっと自分のことを呪ってた
冬彩
でもね
冬彩
どんなに考えないでいようと思っても
冬彩
ありえないことばかり考えちゃうの
冬彩
そんなことしちゃ駄目
冬彩
考えたくない
冬彩
でも思っちゃう
冬彩
『もし、討伐される原因が無かったら』
冬彩
『もし、革命がなければ』
冬彩
『…もし、6奇人が私達以外だったら』
冬彩
最低だよね
冬彩
私達以外が6奇人になっていたとしても
冬彩
その人にはその人を大切に思ってくれる人がいるのに
冬彩
自分の都合だけ押し付けて
冬彩
私の大切な人たちが傷つくのは嫌なんて
冬彩
ほんと、笑っちゃう
冬彩
でも何度も思った
冬彩
それこそ生徒会や旧fineの事も憎かった
冬彩
でもそんな感情全部に蓋をした
冬彩
『仮面』をつけたの
冬彩
そうしていれば辛くない
冬彩
痛いのは私じゃなくてその『仮面』の人だから
冬彩
そうやって割り切って
冬彩
憎いと思う事も私の思いじゃないって
冬彩
私は恨んでないって思い込んだ
冬彩
案外上手くいくものだね
冬彩
私の演技は渉にも見抜かれなかった
冬彩
まぁ最後の方はもう無理だったけどね
冬彩
…ずっと自分までも騙して
冬彩
でも少しずつ心は崩れてきて
冬彩
取り繕えなくなっちゃって
冬彩
痛くて
冬彩
辛くて
冬彩
苦しくて
冬彩
息が…出来なくて…
冬彩
何が私自身なのかわかんなくなっちゃった笑
泉
…無理に笑わなくても良いんじゃないの
冬彩
つい癖で表情作っちゃったや
冬彩
でも作らないとどういう表情をしたらいいのかわかんない
泉
それでもいいんじゃない?
冬彩
え…
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