『放課後』
no.
俺は今noさんと忘れ物を取りに来ている
もう放課後、ということもあり廊下は
うっすらとオレンジ色に染まっていた
校庭の方からは野球部やサッカー部の掛け声が聞こえる
no.
ya.
no.
noさんが扉を触れようとした時…
中から声が聞こえた
女の子の高い声がよく聞こえる
2人…かな、
ya.
中に入れないし、どうしよう
そっと、noさんの方を見た
no.
ya.
でもnoさんは真剣な顔で中の話し声を聞いていた
俺も気になり、聞き耳を立てる
静かになった廊下に中からの声がよく聞こえる
生徒A.
生徒B.
生徒A.
生徒A.
生徒B.
生徒A.
生徒A.
生徒B.
え…ッッ、おれ、のこと?
ッや、こわい…ッッ
心臓がどくんどくんと早くなっていく
手が少し震えていて、目頭が熱い
袖をきゅっと強く握り、下を向いてしまう
そのとき…、
扉が開いた
noさんが、勢いよく、扉を開けた
no.
ya.
noさんは教室に入ったけど、俺は入れない
こわいッッ、足が…言うことを聞かない
no.
生徒A.
生徒B.
生徒B.
俺の方からはnoさんの表情は見えない
でも…、怒ってるのは、凄くわかるッッ
いつもより断然声が低くて、ッ
口調も刺があるッ、
いつもの優しい声じゃない、
no.
no.
敬語でもなくて、ためになってるッッ
話してた女子の方を見ると、
教卓の上に座っていた
no.
ya.
生徒A.
2人の女子はすぐに走って行ってしまった
その時に、目があってしまい、驚いた顔をしていた
でもそんなことお構い無しに走り去った
no.
ya.
noさんは俺の方に来てくれて、優しくぎゅっと抱き締めてくれた
noさんの口調はさっきみたいに低くい声じゃなくて、
優しくて、安心する、いつもの口調だった
そんな声を聞いたらもう俺の涙は止まってくれなくてッ
ya.
ya.
no.
ya.
ya.
no.
ya.
ya.
no.
今はもう教室全体にオレンジ色が広がっている
そして教室には2人分の影が並んでる
でも離れては居なくて、1つの影のように…繋がっている
no.
no.
ya.
どうだろうッ、俺は…noさんに言えないかもしれない
迷惑、かけちゃうから、ッ
no.
noさんはすこししゃがみ、俺の目線に合わせて言った
no.
ya.
まるで俺の心を呼んだかのように思ってたことを言われてびっくりした
no.
ya.
ya.
コメント
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この作品めっちゃすきです!✨️これからも頑張ってください!続き気長に待ってます!!
最高すぎる✨️続き待ってます!!!!!