翌日
私は心のモヤを晴らすため
自分のお気に入りの場所に来ていた
オリビア
花の香りが充満し
木の上からは小鳥のさえずりが聞える
オリビア
子供
子供
オリビア
子供
子供
オリビア
子供
オリビア
私は子供の頭を優しく撫でた
その子は嬉しそうに目を細めて笑った
その顔がどこかウィリアムと重なり
何故か嬉しくなった
子供
その子が渡してくれたのは
大きな宝石がはめられたブローチ
(これです)
その宝石が太陽の光を受け、キラキラと光った
オリビア
オリビア
子供
オリビア
子供
子供は大きく手を振り
花の間に消えていった
オリビア
オリビア
オリビア
ウィリアム
オリビア
ウィリアム
オリビア
ウィリアム
ウィリアムは不思議そうに首を傾げ
口を開いた
ウィリアム
オリビア
オリビア
私は訳が分からず困惑した
ウィリアム
そんな私をよそに
ウィリアムはいたずらっ子のように笑う
ウィリアム
ウィリアムはヒラヒラと手を振り
小走りでかけて行った
オリビア
オリビア
オリビア
自分の惨めさと
ウィリアムに振り向いて貰えない自分に嫌気がさし
俯き、下を向いた
その時、首元のブローチが光った
オリビア
オリビア
オリビア
私は自分に喝を入れ
首元のブローチを握りしめた
そして街に向かって歩き出した
街に行くと人で溢れかえっていた
着飾った可愛い少女に
市場に買い出しに来た奥様
友人と楽しそうに談笑する男の子達も
その中で気を引く会話があった
「なぁ、知ってるか?」
「何がだ?」
「戦争が始まるんだってよ」
「は?!嘘だろ?」
「兵士が話してるのを聞いたんだ」
「そういえば、隣国との仲が悪いとか聞いたかもな…」
「戦争が始まったら俺達も兵士になるのかもな」
「俺運動してねぇよ~…」
「そういう問題かよ!」
オリビア
オリビア
オリビア
不安な思いを抱いたまま
賑わう街を歩く
さっきの話を聞いてから
嫌な想像ばかりしてしまう
もし今、爆弾が落ちてきたら…
この街の人達は?
火に包まれる街や
叫ぶ人々の声
沢山の死体を見ることになるだろう
もしかすると、ウィリアムの死体も…
オリビア
オリビア
オリビア
自分に言い聞かせ
さっきよりも足を速める
オリビア宅
オリビア
オリビア
オリビア
召使い
オリビア
召使い
オリビア
召使い
オリビア
召使い
召使い
オリビア
召使い
オリビア
私は外へ飛び出した
そこは地獄絵図だった
逃げ惑う人々に
母親とはぐれた子供
ウィリアムの姿はどこにもない
オリビア
召使い
召使い
召使い
オリビア
召使いの叫び声に驚き
少し冷静さを取り戻せた
召使い
オリビア
召使い
召使い
オリビア
オリビア
召使い
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