俺は村に住む普通の人、
なに一つ取り柄のない生活をしていた
だが、ある日綺麗な銅像があったのを見た
その銅像があるのは少し遠くの草っ原、
その銅像には、銅像の元となった人を再現して作っているらしい
その元となった人の名前は、「まぜ太」
俺はその銅像に惚れた
普通のやつなら人に惚れる
だが、俺は普通じゃないのだ
毎日通っている草っ原は歩きずらい
だがまぜ太に会いに行くためだけにその草っ原を渡る
今日も
明日も
明後日も
来年も
ここに毎日通う
予定だった
ある日突然その銅像がなくなっていた
探しても
探しても
見つからない
まぜ太が居なくなって耐えきれなくなった俺は
他界した