しょっぴー心臓病

涼太side

翔太が発作を起こしてから2日がたった。音楽番組の出演まであと5日。

翔太はあれから目を覚ましていない。

医者からは、出ることはできないと告げられた。

それでも、俺たちは翔太のそばにいる。そう約束したから。

照が俺を見ていた。鋭く、どこかつらそうな目で。

照の口から紡がれた言葉に、俺は目を見開いた。

医者には内緒にして欲しいと言った。 もちろん皆が察してしまう様な発言だってしてないはずだ。

照はその事を知ってる。皆にバレるのも時間の問題だと察した。

普段の照からは想像できないような大声。

照がどれだけ翔太を大切に思っていたのか分かる。

俺は、そう頷くことしか出来なかった。