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ー帰りのホームルームー
先生
わたしたち1ねん3くみでは、 一日でいちばんがんばった人に先生から賞がおくられる。
3学期になって、のこりすくない受賞のチャンスを逃さないように、と みんながんばっている。
先生
努
パチパチパチパチ
さいきんはかなりえらばれるのがむずかしくなっているので、 拍手の音はけっこう大きくなる。
つとむは、一言でいうと変態。 女子の前でもへいきで下ネタを言う。
でも…。
ー2じかん目ー
音楽の授業
先生
たいこ、トライアングル、ギロ、木琴…。 色々な楽器が使われる中…
先生
つとむはピアノの前にすわった。 クラスのみんなはざわついていた。
タラララン。
つとむのピアノの音で合奏がはじまった。 他にも楽器はあるし、他にも人はいるはずなのに…
良い意味でつとむのピアノは目立った。
先生
かっこよかった。いや、ピアノの音が本当に良かった。
あくまで、ピアノの音が。
ー4じかん目ー
体育の授業
先生
わーーい!!
わたしは、ななせと、つとむといっしょのチームだった。
彩華
菜々瀬
わたしは球技全体的に…いや、体育が苦手だ。 だからいつもななせに助けてもらうことが多い…のだが…
菜々瀬
ななせはがいやになってしまった。 すぐにつとむがボールを取って相手チームのないやを減らしていった。
わたしにボールが当たりそうになった時も、前に出て つとむがボールをキャッチしてくれた。
彩華
努
かっこよかった。 いつものあのつとむとは違って見えた。
ー5じかん目ー
図工の授業
先生
なんだろう、この先生のざつな授業?と 思ってしまったことは秘密だ。
先生
ほんとだ、すごーいなどというつとむをほめる声がたくさん聞こえた。
わたしもすごいなと、素直に思った。 運動も、ピアノも、結構上手だし、手も器用でかっこいいなと思った。
―――――――好きだ、と思った。
ーホームルーム後、そうじのじかんー
彩華
菜々瀬
彩華
菜々瀬
彩華
菜々瀬
彩華
努
――――――OKだった。
ー次の日ー
彩華
努