__et.
rnが会場に向かってから,十数分が経過した。
正直,rnにそこまでの力があるように見えないのも事実。
自分の力は,他の誰にも負けないぐらい強いものだと そう信じていた。
だが現実は違った。
__et.
私はあの人の隣には立てないのだと,直感でそう思った。
圧倒的な力の前に,足がすくんで逃げ出したくなった。
どうせ,その程度の私だった。
__et.
私のように,自分の力を過信して
無惨にもその自信を打ち砕かれる。
そんな姿,見たくない。
__et.
全身が痛い。
rnの体力も,そろそろ限界が近いようだ。
__rn.
__ur.
__ur.
言い返す言葉も見つからなくて,不安と苛立ちだけが つのっていく。
__rn.
そういうと,相手の方は少し怪訝そうな目を向けてきた。
それもそうだろう,地位と強さが全てのこの学園で
rnの求めるものは全く違ったものであると
地位も名誉も必要ないと,今この場で宣言したのだから。
__rn.
rnと相手にしか聞こえない声で。
__rn.
__ur.
「なぜお前にはこんなこともできないんだ?」
勝手に期待されて
「隣の家の◯◯ちゃんは,既に出来ているのに」
勝手に比べられて
「お前に期待した父さんが馬鹿だったよ。」
勝手に失望されて。
はなから完璧なんて望んでない。
何もしなくても,ただ愛される人生が欲しかった。
__rn.
「父さん!ごめんなさい,私今回もできなかった…」
「仕方ないよ,始めたてでここまで上達できるなんて すごいことだ。」
rn"だから"愛されなかった。
ここも同じだ。
地位,名誉,力の差で
優劣が決まって
それが当たり前だって思ってしまう彼らは
__rn.
__ur.
__ur.
余裕なんかあるわけない。
既に身体はボロボロだし
次の一手で決めなきゃ間違いなく負ける。
でも
__rn.
きっとrnは_______
__rn.
__rn.
愛されたいんじゃなくて,愛したかったんだろう。
会場から煙が上がった。
大きな音と,爆風を立てて。
__rn.
あんなかっこつけて
rnってほんと弱いなぁ…
__ur.
お相手さんが,何か言いたげな目でrnを見下ろしてくる。
__rn.
全身の痛みに耐えながら,そう笑った。
__ur.
__ur.
__rn.
__ur.
__rn.
返ってきた言葉は,あまりにも彼の口から出るには意外な言葉で
つい,呆けた声を出してしまった。
__ur.
__rn.
まるでrnがSクラスに来ることを分かっているかのように
次に会うときの約束をされて
思わず体を起こす。
__rn.
彼に殴られた身体が,悲鳴をあげたように痛んだ。
__rn.
文句は垂れつつも
家族以外と"約束"なんて言葉を使うのは初めてで
少し嬉しいような,じれったいような気もした。
どうやら,rnが負けたようだ。
あまりにも早かった決着に,会場を囲う人々も 困惑しているみたいだった。
__それほど,強い相手に当たったんだろうな。
__et.
__et.
可愛らしい声で,肩を叩かれる。
__et.
桃色の髪に,ハーフサイドテールをしている女の子。
誰が見ても"可愛い"と思うような顔立ちをしていて
__et.
つい,私もそう声に出してしまう。
__et.
__et.
顔ばかりを見ていて気づかなかったけれど
よくみると,緑のマントを纏い
翡翠のブローチで胸を飾っている。
__et.
この服装は三年生で間違いない。
さらに,スカートには金に輝く刺繍が施されていて
彼女が"Sクラス"であることは聞かなくともわかった。
__et.
na__.
そう名前だけ告げて,彼女は桃色の瞳を揺らした。
__ur.
名 ur 呼 ur/さん 種 人 生 南の国「レインシード」 齢 15 得意魔法 闇 ▷hrととても仲が良い。いつもおちゃらけていて 手の内が読めないが,心理戦が得意。
na__.
名 na 呼 naさん 種 人 生 北の国「ピクシー」 齢 17 得意魔法 治癒 ▷穏やかだが,怒らせると怖い激情型。 妹が一人いるが,苦手意識を持っていて__?
next…
コメント
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本当にrnとurかっこいい urの心理戦って所がかっこいいんだよね(?)
🎸さんの言葉良いですね!❄️さんもいつもの❄️さんじゃない見たいでかっこいい!続き楽しみに待っています💕💕