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これは僕が子供の頃の話…
僕は二階建ての借家に住んでいたんだ
母親も仕事をしていたので、学校から帰っても自分一人のことが多かった
ある日
夕方遅く学校から帰ってくると家の中が暗い
タクヤ
と呼ぶと
二階から小さな声で…
お母さん??
と応える声がする
もう一回呼ぶとまた
お母さん??
自分を呼んでいるような気がして二階へ上がる…
階段を上ったところでまた母を呼ぶと、奥の部屋から
お母さん??
と声がする…
奇妙な胸騒ぎと、いっこくも母に会いたいのとで
奥の部屋へゆっくりと近づいていく
そのとき!
下で玄関を開ける音がする
母があわただしく買い物袋を下げ帰ってきた
(本物)お母さん
明るい声で僕を呼んでいる
僕はすっかりと元気をとりもどし階段を駆け下りていく
そのときふと奥の部屋に目をやる
奥の部屋のドアがわずかにキキキと動いた
僕は一瞬ドアの隙間に奇妙なものを見た
こっちを見ている白い人間の顔だった……
タクヤ
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