結月
凛!ちょっとこれ見て!
凛
なになに?
結月
この「交換ボックス」っていうのに入ったら、一緒に入った人と体を交換できるんだって!
凛
そんなの嘘でしょ
凛
まさか結月、信じてるの?
結月
凛は信じてないの?
凛
信じるわけないでしょ!
結月
でも、実際にあるんだよ
結月
案内してあげる!
凛
わかったよ
交換ボックスに着いた
結月
ほら、これが交換ボックス!
凛
みたところ、ちょっと大きめの電話ボックスみたいな感じね
凛
ホントにこれで入れ替わるの?
結月
じゃあ、早速入ろ!
凛
あ!ちょっ、結月!
私たちは交換ボックスに入った
だんだん意識が遠のいていく
結月
っん、はっ!結月!起きて
凛
ん〜、どうしたの凛
結月
入れ替わった?
凛
私が持ってるカバン、凛のだ!
結月
話は本当だったの…
凛
ほらね!嘘なんかじゃない!
結月
結月
あ、そういえばどうやって戻すの?
凛
え?それは…ちょっと、カバンからスマホ取って!
結月
これ?はい
凛
えっとね…
凛
凛
もう一回入ればいいって
結月
どれくらいこの姿で過ごすの?
凛
明日の朝かな
結月
!?
結月
家でどうするの!?
凛
演じればいいんだよ
凛
凛は、結月を演じればいいんだよ
結月
できるかな…
凛
まあ、がんば!
結月
ただいま
お母さん
おかえりなさい
お母さん
あれ?元気ないんじゃない?
結月
え?そんなことないよ
結月
(どうしよ…演じないと)
お母さん
そう?
お母さん
そうそう、夕ご飯何がいい?
結月
ハンバーグかな
お母さん
え?ハンバーグ昨日食べたじゃない
結月
いや、お母さんのハンバーグ、おいしいから、また食べたいなって…
お母さん
あら、ありがと!じゃあ、頑張っちゃおうかしら!
お母さん
お母さん
はい!できたわ!
結月
ありがと!
結月
いただきまーす
結月
おいしい!
お母さん
よかった
結月
ごちそうさま!
結月
あたし、部屋行くね!
結月
結月!
凛
なに?どうした?
結月
ちゃんと演じてる?
凛
うん!頑張ってる
結月
こっちホント大変
凛
あ、お母さん?
凛
あたしのお母さん、めんどくさいでしょ笑
凛
あ、今日早く寝るからお風呂入ってくる
凛
おやすみー
結月
おやすみ
お母さん
結月!そろそろお風呂入りなさい
お母さん
明日学校でしょ
結月
はーい
お母さん
なんか、今日の結月変だわ
結月
お母さん?お風呂でたよ
お母さん
あら、じゃあ、もう寝なさい
結月
はーい、おやすみ
お母さん
おやすみ
次の朝
凛
凛〜!
結月
結月静かにして
凛
ごめんごめん
凛
じゃあ、ボックス入りますか
だんだん意識が遠のいていく
凛
もどったかな?
結月
いや…私、結月のまま。
凛
え?ホントだ
凛
どうしよ…
凛
もっかい入ってみる?
結月
うん…
私たちは何度もボックスに入った でも元に戻ることなんて無かった
凛
どうすればいいの…
結月
もう私たちこのまんまね…
凛
ごめん!私が入ろって言ったから…
凛
もう一回入ってダメだったら諦めよ
起きると周りにはなにも無く誰もいない静寂な世界が広がっていた