すちいる　特殊設定

帰りのホームルームが終わり部活に行く者、バイトに行く者などでガヤガヤと賑やかだった教室は気づけばいるま一人になっていた

周りの人よりゆっくりと帰りの身支度を始める。なに食べよ、なんて考えていると、とあるものが目についた

誰かが忘れたのか棚に置いてあった漫画。自分では買わないタイプの絵柄に少し興味が湧いてしまった

パラリ、と捲ってみた途端勢いよく本を閉じた

いるまが見てしまったのは所謂"BL本"だった

絵柄のせいか、男同士の絡みに些か嫌悪感は抱かなかったが、内心はバクバクであった

再び漫画を開き薄目で本を眺める

いるまの初めての知識だった

リスナー:いるいるが穢れた……

リスナー:そんな事知らなくていいよ

リスナー:気になるなら調べれば？

やめておけ、と止めるリスナーもいてくれたが、いるまの興味が勝ってしまった

『男同士　セックス　やり方』と検索をかけると沢山引っかかった

手っ取り早く動画を開くと尻に指がはいっていた

リスナー:えっっ

リスナー:反応が普通に唆る

リスナー:……ふぅ

勢いよくあいさつをして配信を切る

未知の世界を見てしまい、バクバクと心臓がうるさい

本当に尻にアレが挿いるだなんて、

すちとそういうコトをするのを考えてしまう

頭からシャワーを浴び頭を冷やす

先ほどより冷静になれた、と思われる

ざぶ、と湯船に浸かるとホコホコと体が温まる。しかし、一瞬先ほどの動画が思い出された

今は一糸まとわぬ姿のいるま。好奇心が勝ってしまった

そっとアソコに指を伸ばす。ちょんと、触れたソコはしっかりと締まっている。自分のココが拡がるだなんて想像も出来なかった

試しにそのまま無理に指を進めてみようとすると鋭い痛みが走った

そういえば解すのに潤滑油のようなものが必要だと書いてあったような気がする

モヤモヤとした気持ちを抱えたまま上がろうとするとガチャリ、と浴室の扉が開いた

慌ててすちが浴室から出ていく。少ししたらバタン、と脱衣所の扉が閉まった音がした

裸を見られた、というパニックよりもすちの通常サイズのモノを見てしまい逆に冷静になっていた

風呂上がりの水分補給のためにリビングに寄るとそこにはすちがいた。少し気まずいと思っていると慌てた様子で近づいてくる

すちの手がいるまの首筋に触れる。すちのひんやりとした手は火照った肌には刺激が強かった

すちが出ていき、飲み物を取りに行こうと冷蔵庫に行くとダイニングテーブルにあるものが目についた

いつもすちが愛用しているハンドクリームだった

最低な事を思いついてしまった。ハンドクリームをポケットに隠して部屋にへと戻っていった