永瀬side
゛運命の赤い糸って信じる?゛
その言葉が〇〇の口から出たとき
少しびっくりして
そして懐かしくて
もしかしたら、 〇〇も覚えてるんかな...って
少し期待して
〇〇が帰ったあとは
時折思い出すあの時の記憶を
ゆっくりと辿って...
ー12年前ー
まだ、俺らが5歳の頃やった
家が隣で、親同士も仲が良くて
気が付いたらいつも隣には〇〇がいて
それが当たり前やった
まぁ、今も変わらんけど笑
その日もいつも通り、
周りが暗くなるまで公園で遊んでいた
そろそろ帰ろっか、 なんて話していたら
すっ、と急に〇〇が立ち上がって
〇〇(5歳)
永瀬廉(5歳)
〇〇(5歳)
〇〇(5歳)
〇〇(5歳)
そう言いながら髪に巻いていた 赤のリボンをわざわざ外して、
自分の指に巻き付ける〇〇の 嬉しそうな顔に
少しドキッとして、
その相手になる奴がいると思うと 何故か腹が立って
その気持ちにちゃんと 言葉があることも知らずに
気付いたら、〇〇の指に巻かれているリボンの片方を自分の指に 巻いていた
永瀬廉(5歳)
そう言うと、 〇〇は少し照れたように笑って
〇〇(5歳)
その後は、2人で赤いリボンを 握りしめて、手を繋いで帰った...
...という所までしか覚えてない
幼いながらに、かなりキザなことを したなぁ、と思う
けど、あの時の少し照れた〇〇の顔が忘れられなくて
あの顔が今日の〇〇と重なって
〇〇はあの時のこと、 覚えてるんかな...
神様、
運命の赤い糸、 信じてみてもいいですか?
コメント
2件
最高です!!