烏野は一体どうゆうチームだったのか知らなかった
多分個々の才能では勝てない…と思う
体は小さいしね
でも、チームの連携と言う王者白鳥沢に食らいついている
しかも結構互角にね
烏野なんて聞いたことなかったから、対策とかしてないデショ
まずしてないと思うし
王者の余裕かぁ
ふと思い出した
若利に勝利宣言をした夕焼色に染まった、あの日のことを
——あなたをぶっ倒して全国に行きます
あの時の日向翔陽
あの表情、目
とても怖いと思った
あのセッターもこの及川君超えて県内一のセッター、ね
あの精密なトス。あたしだったら頭おかしくなったる
でも、白鳥沢に行きたかったんでしょ。確か
でもうちはあんな速攻使わないし
いかにエースを邪魔しない。個々の才能でひたすらぶん殴る
うちに来てもシアワセじゃないだろうな
瀬見だってそうだ
あいつ上手いのにレギュラーは取れてない
多分尽くせないんだろう。絶対的エースに
佐伯〇〇
及川徹
佐伯〇〇
佐伯〇〇
及川徹
及川徹
及川徹
岩泉一
岩泉一
及川徹
及川徹
及川徹
岩泉一
ふと視線をコートに戻した
20-19。烏野高校マッチポイント
もうすぐ終わってしまう
若利体制を変えながら寸前でクロスに
あたしのイメージシーンが変わった
若利が10番とメガネを押さえつけている。圧倒的な力で
でも拾った。
先輩達が繋いでいる
烏野、敵なんだけどなんだか応援したくなるチームだなぁ
怒涛のラリー
10番の1stテンポの差スパイク、隼人が取り残したボールが
落ちた
試合終了のホイッスルが鳴る
セットカウント3-2烏野高校の勝利
常勝白鳥沢予選敗退と言う番狂わせが会場で湧き上がっている時
2人が静かに席を立った
及川徹
岩泉一
及川徹
及川徹
岩泉一
佐伯〇〇
佐伯〇〇
2人は静かに会場を去っていった
ああ、負けてしまったのか
少し、現実味がない
いつも、ずっと、買ってたんだもの
でも本当に
お疲れ様でした
佐伯〇〇
佐伯〇〇
薄暗い静かな廊下に声が響く
よく声が通る、寂しい雰囲気だ
牛島若利
牛島若利
佐伯〇〇
牛島若利
牛島若利
牛島若利
牛島若利
佐伯〇〇
佐伯〇〇
佐伯〇〇
そっと若利の頭に手を乗せた
佐伯〇〇
牛島若利
佐伯〇〇
佐伯〇〇
佐伯〇〇
牛島若利
牛島若利
牛島若利
佐伯〇〇
佐伯〇〇
牛島若利
佐伯〇〇
牛島若利
佐伯〇〇
佐伯〇〇
牛島若利
やっぱり若利のこと
佐伯〇〇
佐伯〇〇
牛島若利
牛島若利
2人は別れた