この作品はいかがでしたか?
330
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医者
お母さん
パイプ椅子に座った後、
すぐに医者からそう言われた。
聞いた事も無い病気で、
私もお母さんも思わず首を傾げる。
医者
医者
医者
医者
医者は私を見て微笑み、
"少し学校を休んだ方が良いかもしれませんね"
と言った。
とりあえず、
重い病気やら、
風邪やらじゃなくて良かった。
隣に居たお母さんと顔を見合わせ、
ほっと胸を撫で下ろす。
お母さん
その問い掛けに、
こくりと頷く。
原因が分かったところで、
失声症には薬が無いらしく、
ストレスを取り除く為のカウンセリングが薬だと伝えられた。
でも声が出ないこの状況で、
いちいちスマホに打ち込んでは見せるを繰り返すのが面倒くさくて、
ゆうか
とお母さんにスマホを見せると、
丁寧に断っていた。
お母さん
お母さんのお礼の言葉に合わせて、
私もぺこりとお辞儀をする。
診察室を出た後はお金を払うだけなので、
お母さんはその帰り道、
"なにかストレスでもあったの?"
と聞いてきた。
ゆうか
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
ゆうか
お母さん
お母さん
そんな他愛も無い話をする中、
音を立てて鳴るスマホ。
閉じた画面をもう一度開くと、
"体調でも崩した?"
なんて飛貴から。
"【うん、ちょっとね、…】"
"【これから1週間は休むから、】"
"【一緒に登校したり下校できない。】"
"【ごめんね】"
送ったメッセージにはすぐ既読がつき、
心配のメッセージが次々と送られてくる。
失声症。
そう伝えようかとも思ったけど、
やっぱり無駄な心配掛けたくなくて、
そっと画面を閉じた。
コメント
35件
設定神( 'ω')
神作だぁぁぁぁ!((((
やばぁい…… ほんとにやばい。 ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙やばい😱 好きよ❤