/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
ゆい
本編へ
莉零(零番)
レッツゴー！
光
三葉…？
つかさ
ミツバの願いは少し曖昧だったんだー
つかさ
此岸に残って何をしたいのか分からない
つかさ
でもこのまま、終われたくない
つかさ
みんなの記憶に残りたい
つかさ
…願いが曖昧だと
莉零(零番)
…まだ？
つかさ
うん、待ってて
つかさ
中途半端な怪異にしか、してあげれない
つかさ
でも
つかさ
今は違う
つかさ
君のおかげだよ
光
オレの…？
つかさ
そう
つかさ
君はミツバの本当の願いを引き出してくれた
つかさ
願いが…未練が強いほど、怪異はより確かで強力な存在になれる
つかさ
ミツバの願いはこう
つかさ
トモダチが欲しい
つかさ
トモダチと一緒にいたい
つかさ
これから先もずっと
光
何言ってんだ、テメェ！
光
ゴチャゴチャ言ってねえで…
莉零(零番)
一応、言っとくけど
莉零(零番)
つかさは私より、強くて
莉零(零番)
ここの学校に居る誰よりも強い
光
そんな、関係ねえ
光
ミツバを戻しやがれ！！
莉零(零番)
私でも、逆らえないのに…
光
それに、ミツバの未練は写真を撮る事じゃ…
つかさ
ふーん
つかさ
そーなの、ミツバ？
つかさ
でもさぁ
つかさ
多くの人の記憶に残れば
つかさ
それだけ長く、ここにいられるよ
つかさ
あ、そうだ
莉零(零番)
もしかして…(ﾎﾞｿｯ)
つかさ
あの子も君と同じになれば
つかさ
ずっと一緒にいられるんじゃない？
光
は？
莉零(零番)
やっぱり…
つかさ
大丈夫
つかさ
何を望んでも、そのために何も傷つけたとしても
つかさ
俺が全部、許してあげる
つかさ
君の願いの代償は「理性」
つかさ
邪魔なモノはもう何もない
つかさ
さあ
つかさ
世界の仕組みに抗って
つかさ
足掻いてみせてよ
つかさ
ミツバ
光
三葉…っ
シュル
光
！
光
わっ！
光
三葉…
光
止せ
ミツバ
…
光
おいって…！
みしっ
ギチギチ
光
う
光
うがあああ
莉零(零番)
…ごめん、助けられない
莉零(零番)
*ちっ、こんな時に限って、助けれないって…*
光
三葉っ！！
光
やめろ
光
聞こえねーにかよ
ミツバ
…
光
お、オレ…
光
間違ってた…のか…？
光
なあ
光
なんか、言えって…
ツプ
莉零(零番)
！
莉零(零番)
*ラッキー、花子くんが来てくれた*
ドッ
グラァ
ドシャ…
花子くん
スト
莉零(零番)
花子くん！
光
は…
光
花子
つかさ
あー！
つかさ
ぱあっ
つかさ
あまねだー！
つかさ
何年ぶりだっけ？
つかさ
じゅう、にじゅう…
莉零(零番)
この前、会ったでしょ
つかさ
そうだった
ガッ
つかさ
わう
ダン
花子くん
どうして、こんなことを…
花子くん
ぐ…
花子くん
つかさ！！
つかさ
んー
つかさ
俺、好きなんだよね
つかさ
ガマンするの、やめた人の顔
つかさ
あの時も良かったよ
つかさ
あまねが俺を殺した時
花子くん
…っ
つかさ
…イイね、その顔
つかさ
スキだよ、あまね
つかさ
また、一緒にあそぼ？
つかさ
昔、見たいに
つかさ
ネ(ニッ)
ブワ
花子くん
！
莉零(零番)
助けれなかった
莉零(零番)
助けれたのに…(ㅠ︿ㅠ)
花子くん
…
光
三葉
花子くん
！？
光
おいっ
光
三葉！！
莉零(零番)
ねえ、光
花子くん
少年
光
2人とも…
光
なあ、コイツ
光
戻せるよな…？
光
ミサキ階段とか見たいに
光
元に…
莉零(零番)
光、もう手遅れだよ…
光
三葉！
光
お前は…こんな
光
こんなんじゃねぇだろ！
光
オレの知ってるお前は
光
三葉惣助は…
光
女顔で
光
口が悪くて
光
わがままでっ
光
あと…
光
声がうるせぇし
光
カメラオタクだし
光
たまに暗ぇし、猫かぶりで
光
そんでっ…
光
そんで、オレの友達で
光
三葉ぁ！
花子くん
無駄だよ
花子くん
少年
莉零(零番)
死は「お終い」なんだ
花子くん
霊体になって此岸を彷徨ったって
莉零(零番)
それは生の続きじゃない
莉零(零番)
死んでしまったら、そこが終わりで
莉零(零番)
それ以上は何もなくて
花子くん
もう何もはじまらない
花子くん
どんなに、悔やんで、願ったところで
花子くん
生きている時、できなかったことは
花子くん
死んでしまった、後にもできないのさ
莉零(零番)
そういう世界の仕組みに抗うと
莉零(零番)
こんな風になってしまう
莉零(零番)
…光なら
莉零(零番)
彼の未来を…この此岸を断ち切ってあげると思ったけど
莉零(零番)
逆効果だったみたいだね
莉零(零番)
ダメだよ
莉零(零番)
あまり死者に優しくしたら
花子くん
だって、俺達には…
花子くん
もう未来なんてないんだから
花子くん
……
光
…ってたはずだ
花子くん
？
光
もっ
光
もっとっ…なんか、あったはずだ
光
できること…してやれたこと…
光
俺がもっと輝兄見たいに強かったら
光
こんなことにはなってねーんだ…！
莉零(零番)
いや、もし輝と同じ力を持ってたとしても、勝てなくって
莉零(零番)
結局はこうなる…
花子くん
少年が気にすること、ないよ
花子くん
死者にとっての救いはきっと消滅だけなんだから
花子くん
これで、良かったんだ
光
良くねえ
光
全然、良くねぇよ！！
光
それにっ…
光
消えるのだけが救いだとかっ
光
そんなこと言うな！！！
光
オレは三葉をあんなにした、アイツのこと
光
ぜってぇ許さねー…
莉零(零番)
…
花子くん
…
莉零(零番)
…そう
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
