この日が来てしまった
昼までは家で過ごして
大家さんの所に
鍵を渡して
海に行く
もう会えなくなる
ころ
ころ
ころ
ころ
ころ
ころ
ころ
最後だと思うと
苦手な料理も
皿洗いも
全部楽しく思えてくる
少し大きなお弁当箱
君に作ると決めた日から
新しく買った
君専用のお弁当箱
もう今日で使えなくなる
なんだか愛らしいよ
ころ
君の好きな
甘い卵焼き
なんだか今日は
しょっぱく感じる
君の苦手なミニトマト
彩りのために
いつも入れてた
今は少し嫌な顔をして
少し噛んでから
飲み込んでるのを僕は
知ってたよ
ころ
ころ
苦しい苦しい
片想いと共に
蓋をして
袋に入れたお弁当
ころ
ころ
ころ
ころ
僕の最後の気持ちだよ
君が笑って過ごせるよう
僕は
お手紙にあえて
普通の事を書いた
この事を
君が大人になっても
憶えてくれるよう
りぃ
りぃ
ころ
ころ
りぃ
りぃ
ころ
りぃ
ガチャン
りぃくんは
何も言わなかった
これが最後だと
わかっていたのに
僕も何も言わなかった
言ったら泣いてしまいそうで
きっとりぃくんは
それを見て悲しむ
だから僕は何も言えなかった
全てが終わって
海に来た
これで終わり
何も持たずに歩く道は
いつもと違って見えた
太陽だって
こんなにも輝いている
眩しいくらいだ
ころ
ダメだ
今日はすぐ泣いてしまう
泣くのは今で最後だ
僕はもう泣かない
ころ
打ち寄せる波を見ていると
ふとそう思った
さぁ最後だ
僕は笑顔で海に足をつけた
ころ
ころ
海の中は暖かくて
僕を包んでいるみたい
太陽の光が
波の隙間からさしていて
まるで
光が踊っているようだ
あぁ
君との思い出が
蘇ってくる
君と過した
2年と少し
沢山のことがあって
君の事をさらに好きになって
嫌いにもなった
でもやっぱり好きで
目を閉じれば君の顔が浮かぶ
あぁ
何故か君が居るんだ
苦しそうに
泳いでいる君が
なんでだろうね
そのまま手首を掴まれた
気づいたらさっきのところに
戻ってきた
さと
ころ
ころ
さと
ころ
さと
ころ
なんだろう
さと
ころ
さと
さと
さと
ころ
ころ
さと
さと
さと
さと
さと
さと
さと
さと
さと
さと
さと
ころ
ころ
ころ
ころ
さと
さと
さと
さと
さと
さと
さと
さと
さと
ころ
ころ
さと
ころ
ころ
ころ
さとくんに好きと言って貰えて
体が軽くなった
今までは
体が重かったのに
それから手を繋いで
さとくんの家に行った
ころ
さと
ころ
さと
君のところに行くと
タオルで
体を拭いてくれた
ころ
さと
ころ
さと
ころ
さと
ころ
ころ
ころ
ころ
さと
ダメだった?!
流石に子供っぽすぎたか
ころ
ころ
さと
さと
ころ
ころ
フワッ
ころ
さと
ころ
お姫様抱っこをされた
40センチ差の
君の目線に
近づいた
ころ
さと
嬉しくて笑ったら
笑われちゃった
ころ
さと
さと
ころ
急にキスされた
初めてのキスは
君の匂いがした
2階まで
ずっと抱っこされてた
ころ
ころ
さと
ころ
ころ
さと
ころ
ころ
さと
ころ
さと
さと
ころ
ころ
そう言った瞬間
僕の体は
布団に沈んでいた
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
主だよ〜
コメント
2件
めちゃくちゃ泣きました(´;ω;`) この作品大好きです!2000にしときました。