君と私は ほんとうなら
出会うはずのない 境遇だった
チャリン…チャリン…
バッグにつけた 私の鈴がなる
心の焦りとは 裏腹に
足取りはゆっくりだ
神崎 凛
父も母もいない 私は
残された弟とともに 都会の隅で
ひっそり息を潜めて 住んでいた
…周りの大人たちに いつ見つかるかという
恐怖とたたかいながら。
神崎 凛
人は恐怖に追い詰め られると
心と体が 合わないようだ
家に帰ったら いつもはいるはずの
弟はいなかった
神崎 凛
神崎 凛
友達の家にいるかも とでも思ったが
弟の思惑なんて わからないし
そんなことがあるのか さえもわからなかった
神崎 凛
チャリン…
鈴の音が止み
辺は静けさに 包まれた
神崎 凛
神崎 凛
いつの間にか 私は
神社の前に 立ち尽くしていた
暗闇でも分かる 赤い鳥居は
目立っていた
神崎 凛
私は鳥居をくぐり 歩みを進めた
神崎 凛
神崎 凛
とりあえず 手を合わせ
目をつぶっていると…
知らない人の声
神崎 凛
とっさに目を開け 離れた私が見たのは
狐のお面を被った 男の子だった
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
たしかに 今の私には
この状況を把握する ことも
今の自分のことも
よくわからない
狐のお面を被った男の子・真
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
狐のお面を被った男の子・真
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
神崎 凛
神崎 凛
狐のお面を被った男の子・真
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
神崎 凛
神崎 凛
神崎 凛
狐のお面を被った男の子・真
狐のお面を被った男の子・真
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
神崎 凛
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
神崎 凛
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
神崎 凛
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
神崎 凛
そこから彼は 色々なことを話してくれた
その時間は
私を落ち着かせるような もので
ずっと聞いていたかった
現実から目を 背けたかっただけかも
しれないけど。
狐のお面を被った男の子・真
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
狐のお面を被った男の子・真
狐のお面を被った男の子・真
うちの家族は
自分勝手な母が 父を追い出し
最終的には 母も出ていった
神崎 凛
狐のお面を被った男の子・真
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
そうこうして いるうちに
時は過ぎていった
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
狐のお面を被った男の子・真
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
神崎 凛
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
狐のお面を被った男の子・真
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
神崎 凛
狐のお面を被った男の子・真
彼は目を見開いた
狐のお面を被った男の子・真
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
狐のお面を被った男の子・真
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
ぶわっ…と風が 私を包んだ
狐のお面を被った男の子・真
狐のお面を被った男の子・真
狐のお面を被った男の子・真
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
神崎 凛
それは本心だった
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
狐のお面を被った男の子・真
そう言って 彼は手を差し出した
神崎 凛
狐のお面を被った男の子・真
狐のお面を被った男の子・真
神崎 凛
神崎 凛
そう言って私は 彼の手を握った
時が経ち いつかのある日
小さな子供
小さな子供の母親
小さな子供
小さな子供の母親
小さな子供の母親
小さな子供の母親
そう言って家族は お祈りをしたあと
帰っていった
神崎 凛
狐のお面を被った男の子・真
そう言って人間の姿の 2人は
同時にお面を外した
コメント
105件
フォローありがとうございます!
なんて良い作品なんだ( ⸝⸝⸝ʚ̴̶̷̆ωʚ̴̶̷̆⸝⸝)
和風ファンタジー好きだぁ!! 神社系良い