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第35話『揺らぐ灯』
朝の光が差し込む。
昨日まで降り続いた雨のせいで、街路樹は濡れて艶やかに光っていた。
その眩しさに目を細めながら、らんは深く息を吸い込む。
らん
頭に残るノイズの記憶は、まだ完全には消えていなかった。
いるまやなつの影が、自分を突き落とす言葉を吐き続けた――あの悪夢。
けれど今日は、久々にみこととすちが誘ってくれた。
気分転換になるかもしれない。
昼前。
待ち合わせ場所のカフェに入ると、先に着いていたみことが手を振った。
みこと
みこと
屈託のない笑顔。
その隣では、すちがコーヒーを前にして、少し眠そうにあくびをしている。
すち
らん
らんが笑うと、すちは肩をすくめて頷いた。
すち
すち
すち
らん
曖昧に返すと、みことがすぐに口を挟む。
みこと
みこと
すち
みこと
みこと
笑い合う空気に、少しだけ胸の重みが軽くなる。
温かい飲み物を口にすると、身体の奥からじわりと力が戻ってくるようだった。
そのあと三人は、街をぶらつくことにした。
古着屋に立ち寄り、みことが妙に派手なシャツを広げて見せる。
みこと
らん
みこと
すちが呆れたようにため息をつく。
すち
すち
差し出された落ち着いた色のシャツに、らんは小さく笑った。
らん
何気ない時間の中で、昨日の影が少しずつ遠ざかっていく気がした。
夕方、川沿いを歩いているときだった。
ふと、風に揺れる水面を見た瞬間――ノイズが走った。
ザザッ……ザザザ……。
視界が暗転する。
気づけば、夕日の川辺に立っていたのは自分一人。
みこともすちもいない。
らん?
背後から声がした。
振り返ると、そこには“もう一人のらん”が立っていた。
輪郭が揺らぎながらも、確かに自分と同じ顔をしている。
らん?
らん?
らん
らんは足を後ずさる。
らん?
らん
らん?
らん?
冷たい声。
水面がざわめき、無数のざらついた映像が浮かび上がる。
みことが背を向ける姿。
すちが冷笑する顔。
らん
叫んだ瞬間、視界が白く弾けた。
すち
みこと
現実に引き戻された。
目の前には驚いたみこととすち。
らんは橋の欄干にしがみついていて、額から冷たい汗が流れていた。
らん
らん
必死に笑ってみせる。
だが手は震え、足元はふらついていた。
すちは心配そうに眉をひそめ、みことは肩を貸してくれた。
みこと
みこと
その声に頷きながらも、らんの心にはまださっきの影が残っていた。
らん
みこととすちの温もりを感じながらも、疑念は消えず、胸の奥で静かに疼き続けた。
第35話・了
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡360
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コメント
5件
黈ちゃんまさかセンス無い…?桃桃そろそろがちで信じられなくなってきてる…
初コメ&フォロー失礼します 一気見させていただいたのですが最高でした!続き楽しみです!
桃くんからしたら誰を信じていいか分かんないよな…。 続き楽しみにしてます!!