"あの"世界から一番近くて遠い この屋上は
本当に手の届かない存在のように思えてしまうけど
渚紗 ナギサ
純玲 スミレ
渚紗 ナギサ
渚紗 ナギサ
純玲 スミレ
純玲 スミレ
渚紗 ナギサ
渚紗 ナギサ
渚紗 ナギサ
純玲 スミレ
渚紗 ナギサ
彼女の想定外の返答に思わず 腑抜けた声をもらしてしまう
渚紗 ナギサ
純玲 スミレ
雲ひとつ浮かんでいない空は 「快晴」という名を持っているけれど
彼女は_
純玲 スミレ
たった漢字2文字の名前
だけど その名前から何処となく不思議な感覚を感じ取った
渚紗 ナギサ
彼女は 一瞬だけ 目を軽く見開かせ 僕を見詰めたが
すぐに先程と同じように 無表情な仮面を貼り付けた
純玲 スミレ
純玲 スミレ
唐突すぎる呼び捨てに 一瞬だけ心臓が鼓動を早めたが
胸を撫で下ろし 頷いた
純玲 スミレ
彼女の表情が少しだけ和らいだ気がした
そして 僕はずっと気になっていた事を彼女に問いかけた
渚紗 ナギサ
渚紗 ナギサ
僕の言葉は とある音によってとぎられた
柚葉 ユズハ
柚葉 ユズハ
僕が今 "一番"聞きたくない声が僕に向けて放たれたのだ
彼女は 屋上のドアを乱暴に開けてきた模様で ドアの接続部分が壊れ掛けている
純玲 スミレ
純玲さんは首を傾げ 不思議そうに彼女を見詰めていた
柚葉 ユズハ
"彼奴"は僕に向けて 人差し指を突き出し 堂々と此方へと向かってきた
柚葉 ユズハ
そして彼女は僕を目の前に立ち お腹目掛けて思いっきり 拳を振るった
渚紗 ナギサ
僕は殴られるのを覚悟し 目を瞑った
【バキッ!】
数秒間の沈黙
そして お腹に違和感がない事に疑問を抱き ゆっくりと目を開くと…
目を疑う光景が広がっていたのだ
純玲 スミレ
なんと彼女が 頬を真っ赤に腫れさせ 僕の前に立ち塞がっていたのだ
柚葉 ユズハ
柚葉 ユズハ
純玲 スミレ
彼女は ゆっくりと顔をあげ 柚葉の目を見詰めた
純玲 スミレ
純玲 スミレ
彼女の瞳には微かな想いが宿っていた
誰かを守りたいという正義感溢れる想いだ
柚葉 ユズハ
柚葉 ユズハ
柚葉 ユズハ
純玲 スミレ
純玲 スミレ
純玲 スミレ
純玲 スミレ
柚葉 ユズハ
誰かの声が聞こえた瞬間 視界が歪んだ
渚紗 ナギサ
渚紗 ナギサ
見たことの無い 貴族風の寝室に
隣のベッドでは 純玲さんに似た人が寝ていた
星風 セイカ
不気味な仮面をつけた女の人が 此方を向き 手をひらひらと振った
星風 セイカ
渚紗 ナギサ
星風 セイカ
星風 セイカ
彼女の不思議な装いと見えない目元に疑問を抱いた
渚紗 ナギサ
水彩 スイサイ
気が付けば 僕の隣には 白い長髪を持つ女性がたっていた
水彩 スイサイ
星風 セイカ
星風 セイカ
水彩 スイサイ
水彩 スイサイ
星風 セイカ
水彩 スイサイ
星風 セイカ
渚紗 ナギサ
ギスギスとした空気が何故か心に刺さる
星風 セイカ
星風 セイカ
水彩 スイサイ
渚紗 ナギサ
渚紗 ナギサ
水彩 スイサイ
渚紗 ナギサ
確かに純玲さんと顔が似てると思ったけれど
渚紗 ナギサ
水彩 スイサイ
渚紗 ナギサ
水彩 スイサイ
渚紗 ナギサ
渚紗 ナギサ
星風 セイカ
星風 セイカ
僕は彼女の言葉に唾を呑み込んだ
本の外の世界……つまり 僕がいた世界は創られた世界だった
渚紗 ナギサ
水彩 スイサイ
渚紗 ナギサ
"誰にも話した事がない" その情報を彼女は世間話でもするかのように軽く口にした
渚紗 ナギサ
水彩 スイサイ
彼女は 掛けている眼鏡を掛け直しながら 次の言葉を発言した
水彩 スイサイ
水彩 スイサイ
水彩 スイサイ
水彩 スイサイ
渚紗 ナギサ
渚紗 ナギサ
渚紗 ナギサ
渚紗 ナギサ
渚紗 ナギサ
水彩 スイサイ
水彩 スイサイ
水彩 スイサイ
渚紗 ナギサ
星風 セイカ
星風 セイカ
星風 セイカ
水彩 スイサイ
水彩 スイサイ
星風 セイカ
星風 セイカ
渚紗 ナギサ
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝
第五話 背徳感と違う本の世界
コメント
6件
柚葉めッッ!!!!ぶっ56してやるッッ!!