ミカ
ミカ
ミカ
帰り道なのに
辺りには町の人たちも大勢いた
ミカ
殺人犯が……?)
ミカ
そんなことはないわよね
黒猫
ミカ
ミカ
ミカ
不気味な男
ミカ
不気味な男
渡してください
ミカ
不気味な男
ミカ
黒猫
ミカ
すると黒い子猫が 男に向かって威嚇した
ミカ
不気味な男
ミカ
不気味な男
ミカ
男はミカの腕を掴んだ
ミカ
不気味な男
渡してください
ミカ
ミカ
ミカ
そこには普段と変わらない景色と 人形みたいに固まってしまった 町の人たちがいた まるで時が止まったかのように
ミカ
これも……夢?
不気味な男
死にたくなければ
その猫を渡しなさい
黒猫
すると子猫が道路の方へと 走り出した
ミカ
猫ちゃん
ミカも続けて 走り出した
不気味な男
ミカ
ミカ
ミカは猫と一緒に 道路に飛び出した
パッチンっと 指をならす音が後ろで聞こえた 気がした
すると時が動き出した
ミカ
不気味な男
いったのに……
ミカの前に動き出したトラックが 勢いよく迫ってきた
ミカ
トラックにぶつかった 瞬間ミカは意識を失った
ミカ
ミカ
ミカ
ミカ
ミカの父
ミカの父
ミカの友達
ミカの友達
ミカ
ミカ
ミカ
ミカの父
ミカの父
ミカの友達
かわいそうに
ミカ
ミカの父
お前の近い存在に
化けてたんだけどな
ミカ
はそろそろ来るわよ
ミカの父
ミカの友達
早く逃げないと!
ミカの父
いいか小娘
次は必ずや食ってやる
ミカの友達
悪魔はそうに言って消えた
ミカは辺りを見渡して 叫んだ
ミカ
するとひとつの光が 差し込んできた
不思議な少年
不思議な少年
ミカ
ミカ
不思議な少年
不思議な少年
不思議な少年
わかっていたのか
ミカ
私死んだのね……
不思議な少年
君の場合はそうだな
少年はしばらく考えて 落ち着いた声でいった
不思議な少年
死んでない
ミカ
不思議な少年
ミカ
ミカ
トラックにひかれたのよ?
不思議な少年
不思議な少年
不思議な少年
変死体が見つかる
という事件が起きなかったかい?
ミカ
ミカ
無傷でまるで
体から魂だけが抜けたような死体
不思議な少年
ミカ
不思議な少年
僕のせいだ
ミカ
不思議な少年
此処を出てからにしよう
不思議な少年
面倒だ
ミカ
ミカが頷くと辺りが 一気に眩しく輝いた
ミカ
ミカ
ミカ
ミカ
不思議な少年
ミカ
ミカ
不思議な少年
落ち着いてくれないかい?
ミカ
そうして少年は語り始めた







