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ゆず湯👓
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(静かに息を吸って) ……すごく、胸が詰まった。 まず「衝動の素足」ってタイトルがもう刺さる。 素足で飛び出したくなる気持ち、痛いほど伝わってきた。 特に『スマホ没収』→『出てけ』の流れ、畳みかける母親の言葉が重くて、読んでるこっちも息ができなくなりそうだった。 でもその後の「痛い、熱い/でもそれ以上に自由だ」で一気に世界が変わって、なんだか私も一緒に走ってる気持ちになった。 “家での13時間”って伏線、ちゃんと受け取ったよ。 続きがすごく気になる……大事に読ませてください。 桜華さん、この1話だけで世界に引き込まれました。ありがとうございます。
私
私
私
してないよね
母
母
母
私
私
母
母
母
母
母
母
私
母
母
私
私
私
私
私
母
母
私
母
私
母
私
母
私
母
私
バタンッ
頭に血が上って
何も考えられなかった
スマホも持たず
ただ手元にあるのは
ノートとペンだけ
靴を履く時間さえ惜しかった
お昼の12時
ジリジリと照りつける太陽
頭がくらくらする
冷たいアスファルトの上を
素足のままかけ抜ける
坂道を一気にくだり
目の前に広がる田畑の道路を
ただがむしゃらに走った
私
私
(大きく息を吸う)
私
私
私
私
私
スマホが無いから 何時何分かも分からない
私
私
私
どれくらい走っただろう
気づけば町外れの線路の脇まで たどり着いていた
ガタゴトと重い電車が通り過ぎる音が
地面を揺らす
草むらに腰を下ろす
足の裏は傷だらけで
汚れているけれど
不思議と痛くはなかった
目の前にはさっきまでかけてきた
田畑の道が遠くまで 広がっている
空はまだ……明るかった
(ノートをギュッと抱きしめる)
私の家での13時間が、
ここから始まるなんて
この時の私はまだ知る由もなかった