登場人物 ・しょうた(小学3年生) ・ママ ・パパ ・近所のおばさん ・住職 ・謎の女
ママ
しょうたついたよ起きて!見てごらん新しいお家!以外と綺麗!!
しょうた
…
パパ
しょうた?パパはママと荷物を整理するからそこら辺で遊んでおいで
ママ
遠くに行っちゃダメだからね
しょうた
…
しょうたは母親の言ったことを無視し遠くに見える森に行くことにした。
しょうた
あー1人つまんねぇー
しょうた
(?)
しょうた
(なんだろこれ、大きな杉の木にバッテン?何かの印かなぁ)
しょうた
(!?)
森で遊んでいると杉の木の横から白い浴衣のようなものを着た女が立っていた。いや、よく見ると立っていると言うより杉の木の枝からタラーんとぶら下がった縄からぶらりとぶら下がっている。ゆすばれていない髪のせいで顔はよく見えない。
しょうた
(恐怖で声も出ない)
女
ぼ…うや?
(かすれた気味の悪い女の声)
(かすれた気味の悪い女の声)
夕暮れ時の空にひぐらしの声がよく響く。しかし、この沈黙を破った者がいた。
ご住職
おい、そこで何をしてるんだねはやくこっちにおいで!
しょうた
お坊さん?
ご住職
まあそんなところだね(*^^*)それよりそこで何をしてるんだね?
しょうた
遊んでたんだけど変な女の人があそこにいて(指を指す)…あれ?いない
しょうた
ちゃんと声も聞こえたのに
ご住職
(嫌な顔をする)
ご住職
とにかくはやくお家に帰ろうもう暗いからお坊さんが一緒に帰るよ。
しょうたはその日無事家路に着いた。ご住職はしばし母親と話していたようだったがしばらくしてから帰った。 6時間後 しょうたはよっぽど疲れていたのだろうか深い眠りについた。
夢の中
しょうた
(冷たい。痛い。体が動かない。)
女
坊や!坊やァァ!
女
お願いだから返事をして
女
坊やがいなくなったらもう私は…
しょうた
(懐かしい声がする)
しょうた
(暖かい)
しょうた
「お母さん僕はここにいますよ」
目覚まし
あ……よ
目覚まし
あさだ…今日も
目覚まし
朝だよ今日も元気におはよう!
目覚まし
朝だよ今日も元気におはよう!
しょうた
(目を覚ます)
しょうた
え?夢…?
しょうた
あれどうしてオレは、あの時お母さんって、しかも僕って…
ママ
きゃぁぁぁぁぁぁあ(玄関方面からけたたましい声)







