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ふとんがふっとんだ
ふとんがふっとんだ
ふとんがふっとんだ
ふとんがふっとんだ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
水の中にいるみたい
いつも、いつもいつも
水の中にいるみたい
息ができなくてできなくて
苦しくて苦しくて苦しくて…
ないこ
いつしか、抗うこともしなくなっていった
テレビ
テレビ
テレビ
テレビ
いふ
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
今、ないこが死んだ
俺は笑っていた
だって、俺はないこを知らないから
ないこが死にたいと思っている最中も
ないこが苦しんでいる間も
俺はずっと、笑っていた
だって、俺はないこを知らないから
俺の世界に、ないこがいないから
ないこが死んだとか、どうでも良かった
いふ
いふ
いふ
いふ
最近、同じ夢を毎日見る
ないこ
それは、水中にいる男の子。
溺れているのに、まだ意識があるのに、
抗いもしない
まるで、全てを諦めたような、
全てに絶望をしたような、
そんな男の子。
いふ
俺は、傍観者
水中の中にもいない。
ただの傍観者。
助けようとも思わず
ただただ見ているだけの
傍観者。
ないこ
いふ
その男の子を見て、可哀想だと思う傍観者。
可哀想だと思うのに、どこか他人事の傍観者。
いふ
その夢から覚めたら、なぜかいつも泣いている
それをいつも無かった事にする、傍観者。
俺は俺を傍観している
今日はなんとなく、学校をサボった
せっかく課題をやったのに、学校をサボった
仕方ない、気分には抗えない
いふ
なにも考えたくない時がある
ふとした時に、その瞬間がやってくる
いふ
今、なぜ自分が泣いているのかも
全部知っている癖に、知らないフリをする
俺はいつだって、傍観者だ
いふ
突然、どこか遠くに行きたくなる
ないこ
いふ
いつも水中にいる男の子だった。
その男の子は泣いていた
俺は、傍観者だった
いふ
声を掛けるわけでもなく、ただ見つめるだけ
ないこ
それでも、その男の子は泣いていた
俺と同じ歳くらいだった
なのに、どこか幼く、誰かに慰めて欲しそうな
そんな男の子。
初対面のはずだった
なのに、どこか見た事があるような
そんな気がした
…ゆめ、?
ほとけ
いふ
いふ
いふ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
いふ
めんどくさ
1人になりたかったのに
ないこ
いふ
いふ
ほとけ
いふ
いふ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
ほとけ
いふ
その男の子は、消えていた
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
''やっと''
''やっとだ''
''俺は、君を救いたい''
''俺は…!!''
ほとけ
いふ
いふ
家に帰って、ふと思い出す
あの時の男の子
さっきまで、忘れていた
俺はあれから、ほとけと遊んだ
1人になりたい気分だったけれど
いざ人と喋ったら楽しかった
だから、さっきの男の子の存在は忘れていた
なのに、今、ふと思い出した
あれは…夢の男の子…?
俺は…大事な事を忘れているような。。
いふ
いふ
ないこ
まただ
また、水中にいる男の子。
いふ
俺は傍観者。
可哀想だなぁと他人事に思う、傍観者
ないこ
いふ
今まで、抗いもしなかった、男の子。
驚いた
俺は、変わらず傍観者だった
いふ
やっぱり、泣いていた
今日も、学校にサボってなんとなくこの海にくる
ただの好奇心だった
ないこ
いふ
やっぱり、男の子がいた
やっぱり、泣いていた
ないこ
いふ
ないこ
いふ
いふ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
いふ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
泣きそうになった
いふ
ないこ
さっきまで泣いてた奴とは思えないくらい
ないこはよく笑う人だった
あの夢の事とか、なんで泣いてたの?とか
そんな話題は一切しなかった
なぜなら俺は
傍観者だから
俺はそれから、なんとなくの海に通っていた
ないこ
いつも必ず、ないこは泣いていた
けど俺が来た瞬間いつも
ないこ
ないこ
くしゃくしゃに思いっきり笑って
俺のところに駆け寄ってくる
それがなんだか犬みたいに見えてきて
可愛いとどこかで思っていた
いふ
いふ
ないこ
いふ
俺はないこの笑顔を見てなぜか優劣感を感じると共に
とてつもない劣等感を感じていた
「俺はないこの何も知らない」
「泣いている理由が、俺にはわからない」
ないこ
いふ
ないこ
毎日この海に通っていたから
俺とないこの距離は近くなった
なのに、どこか遠くて。
一線を引かれているような
そんな気がした
ないこ
まだ相変わらずこの夢を見る
俺も変わらず傍観者だ
ないこ
いふ
俺は傍観者だ
ないこ
ないこ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
助けなきゃ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
俺は面倒事が嫌いだ
それに、俺は勇気がない
だから俺はずっと見て見ぬ振りをする
だから俺はずっと、傍観者のままでいる
自分の事も、他人の事も
全部、全部、全部
知らないふりをする
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
俺は生まれて初めて傍観者な俺を嫌った
俺は、こいつを助けたい
…いや、それは建前だ
俺は………
いふ
ないこ
いふ
こいつの事を何も知らない事が
どうしようもなく、悔しいだけなんだ
俺は、こいつを助けたいんじゃない。
ただ俺は、こいつを知りたいだけなんだ。。
いふ
まぁ、人間だからしょうがないか
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
いふ
いふ
ないこ
ないこ
ないこ
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
ほとけ
いふ
いふ
いふ
いふ
ほとけ
そこに、ないこはいなかった
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
ほとけ
俺は、本当に俺か?と思うほど冷静じゃなかった
こんなに取り乱すのは、人生で初めてだ
俺はなぜか、取り乱して、泣きまくった
なんで泣いてるのか知っているはずなのに、わからなかった
やっぱり俺は、傍観者のままだった
それからないこの姿は、見なくなった
いふ
俺はなぜ、この海に通っているのだろう
ないことか、ちょっと顔見知りなだけの、赤の他人だ
お互い、何も知らない
何も探らない
ただ、同じ場所にいたからなんとなく喋ってただけの
赤の他人だ
いふ
なのに俺はなぜか、あの男が頭から離れない
また別のどこかで、1人孤独に泣いてると思うと
胸が痛む
俺はそのないこを知らない
なぜ泣いてるのかも知らない
何も知らない
ただの無知な傍観者だ
いふ
いふ
いふ
いふ
ないこ
ないこがあの海からいなくなった後も
まだないこが、夢にいる
この夢に、この水に、閉じ込められている
ないこ
もう、助けを求めていない
全てを諦めたような。。。
そんな顔をして。
俺は今何をしているんだ?
なにを見ているんだ。。?
なぁ、ないこ
お前はなんでこんなところにいるんだ?
なんでそんな顔をしているんだ?
なにを諦めたんだ………?
ないこ
いふ
ないこが、助けを求めてる
久しぶりに、助けを求めている…!!
ないこは変わろうとしてるんだ
この水から、脱出しようとしてるんだ
なのに俺は。。。
俺は。。。
ないこ
いふ
そうか、俺はないこが好きなんだ
大好きなんだ
だから、知りたいんだ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
ないこ
俺が、ないこを助けるんだ
傍観者は卒業だ
俺が…ないこを…!!!
出会わなければよかった
もし、出会わなければないこは。。
俺がないこを、不幸にした
俺なんかと出会わなければ今頃。。
俺は自分に、酔ってただけかもな
いふ
いふ
いふ
ないこ
いふ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
いふ
いふ
ないこ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
いふ
ないこ
いふ
そうだ、全部思い出した
これは、夢なんかじゃない
''記憶''だ
ないこの悩みはありきたりだった
仲のいい友達に陰口を言われたらしい
それからないこは、1人になったらしい
そんな経験をした事があったらしい
だからないこも、仲のいい友達の陰口を言うようになり
裏切られる前に、裏切るようになったらしい
そんな自分が、嫌いだったらしい
そしてまた、信じてた友達に裏切られたらしい
裏切ったり、裏切られたり
そんな世界を諦める事にしたらしい
ずっとずっとずっと
気づかないうちに我慢をしていたらしい
ずっと、水の中に閉じ込められているような
溺れているような
そんな感覚で生きていたらしい
早くこの水から、解放されたいと思ったらしい
だから、この世界を諦める事で少し楽になれたらしい
だけど、それと同時に生きている意味がわからなくなったらしい
死にたいとまでは思わないけど
死ねたらいいのにと思ったらしい
だから俺は、ないこを無理やり水から出してやろうとした
この世界は、ここだけじゃないんだよと
教えてやろうと思った
なぜなら俺は、一眼見た時からないこに
ないこ
いふ
惚れていたから…!!!
ないこ
ないこ
ないこ
いふ
いふ
いふ
いふ
ないこ
俺はそれからないこと色んな思い出を増やした
増やして、増やして、増やして
ないこと、付き合う事になった
いふ
ないこ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
いふ
いふ
ないこ
だけど、この世界はやっぱり、嫌な事ばかりだった
いふ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
いふ
俺のせいだと思った
それからないこは男が好きだと親にまでバレ、親にまで縁を切られ
俺の家に住む事になった
ないこ
いつしか、ないこは泣かなくなった
ただ、無言に、空を見上げている
初めてあった、あの日みたいに
もう全部を諦めたような
そんな顔だった
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
ないこ
いふ
全部、俺のせいだと思った
俺が、あの日ないこに声をかけたせいで
俺が、あの日ないこに告ったせいで
全部
全部
全部
俺のせいだ。。。
俺がないこに声をかけなくても、
ないこは悩みを解決できたかもしれない
悩みが解決できてなかったとしても
今よりよっぽど、幸せなはずだ
なのに俺が余計なお世話をしたせいで
俺が、あの時ないこと出会ってしまったせいで。。。
…出会わなければ、よかった
俺と出会ってなかったらないこは今頃
幸せだったのかな、、
ないこ
いふ
ないこ
いふ
俺達は、初めて出会ったこの海にきた
そして、その海に向かって2人、恋人繋ぎをしながら
歩き出した
深いところまで
足が届かなくなるところまで
深く
深く
深く。。。
いふ
息ができなくなってきた
俺は苦しかった
とてもとても、苦しかった
意識がだんだん、遠くなっていく
その時俺は見てしまった
ないこ
ないこの、久しぶりの笑顔を。。。
多分ないこは、息ができなくなるこの苦しさよりも何百倍
息をしていたあの頃の方が、苦しかったんだろう
俺が、そうさせたんだ
いふ
人生を、やり直したいですか?
いふ
ないこさんと、出会いたくないですか?
いふ
ないこさんと、出会わない人生を。。。
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
いふ
いふ
ダメだ
ここで声をかけちゃ、ダメだ。。
いふ
いふ
いふ
こうして俺は、傍観者になった
いふ
全部、思い出した
俺達は、出会ったらダメだったんだ
ないこ
いふ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
いふ
ないこ
ないこ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
いふ
いふ
いふ
いふ
どこを探してもどこを探しても
ないこは見つからなかった
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
ないこ
いふ
ないこは消える寸前だった
ほぼ、消えかけていた
だけど、そのないこの顔は
笑顔だった
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
ないこが死んだ日、俺は笑っていた
なぜなら俺はないこを知らなかったから
ないこが1人、苦しんでいる事も、抗っている事も、
なにもかも、知らなかったから
だけど俺は今泣いている
なぜなら俺はないこと出会ってしまっているから
ないこの苦しみも、抗っていた事も
全部
全部
全部
知っていたから
俺はないこを、すきだったから
いふ
今、この瞬間、俺の知らないどこかで誰かが死んでいる
誰かが1人、苦しんで抗っている
だけど俺の涙はその誰かに向けてじゃない
俺の知っている、ないこの死への涙だ
俺の世界には、俺の知っている人しかいないから
知らない人の死とかどうでもよかった
なのに、俺達は出会っていく
出会い、別れ、涙が出る
その繰り返し
だけど、その出会いの中に幸せが生まれる
愛が強ければ強いほど別れが辛い
だけど、愛が強ければ強いほど幸せだ
俺はないこと出会えて良かった
ないこを愛せてよかった
そう思えるくらい、強い人間になりたい
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
こうして俺は、生きていく
なぜなら俺の世界には
君はまだ、生きていたから。。