橙
なーくん……
今………。
今………。
返事が返ってこない。
今日もなーくんは仕事で 忙しそう。
俺は静かに部屋を出た。
大好きな なーくんの重荷にだけは なりたくない。
今はそっとしておくべきや。
だって、俺は力に なりたくても
なれないんやから。
「ジェルくんに任せる ことなんて なにもない!!」
初めてやった。なーくんから そんなこと言われたのは。
俺、頼りなかったんかな…。
橙
ポロポロ…
自分の無力さに呆れて そっと涙がこぼれた。
紫
ふぅ……。
紫
疲れた………。
山積みの仕事
さすがにきつい。
さっきジェルくんが 来たような……。
集中しすぎて 全然ジェルくんに神経を 向けられなかった。
紫
あー…。
紫
また、やっちゃったかも。
この前、ジェルくんが俺を 心配して仕事を手伝おうと してくれたときだって…
「任せることはない。」 と言ってしまった。
本当は任せるのが申し訳なくて言ったのだけど。
さすがに表現の仕方を 間違えた。
それを証明するかのように ジェルくんは とても大人しくなった。
よく、おねだりとか 甘えてきたのに
最近は全くない。
謝るべきだ、絶対に。
そう思った俺は、ジェルくんがいるであろう部屋へと 向かった。
紫
ジェルくんいる?
橙
えっ、どうしたん!?
明らかに混乱している
そうだよね…最近はジェルくんの部屋にすら 行ってなかったから
橙
あっ、俺の部屋
使いたいとか?
使いたいとか?
橙
そなら、今出るわ…!ニコッ
紫
そういう訳じゃないよ、
ジェルくん。
ジェルくん。
紫
最近かまってあげられなくてごめんね。
紫
それに…任せることはない
なんてバカなこと
言っちゃって………。
なんてバカなこと
言っちゃって………。
橙
いや…俺なんて実際
なんも出来んわけやし…。
なんも出来んわけやし…。
紫
そんなことない!!
いつも俺のこと気遣ってくれて、支えになってくれてる。
いつも俺のこと気遣ってくれて、支えになってくれてる。
紫
これ以上、迷惑をかけたくなくてとっさに出た言葉があんなひどいことで……。
紫
本当にごめん。
橙
じゃ、じゃあ…
俺のこと嫌いとかそういうことは思ってないん?
俺のこと嫌いとかそういうことは思ってないん?
紫
好きなのに
思えるわけないよ…
思えるわけないよ…
橙
あぁ~…ポロ
よかったぁ……
よかったぁ……
橙
俺、絶対にな-くんに嫌われてると思ってて……ポロポロ
紫
うん…ごめん……
橙
もう…そんな謝らんで
ええよ……!
ええよ……!
紫
ごめん…
橙
言ったそばからw
橙
………。
橙
なーくん大好き。
紫
俺もジェルくんのこと
超好きだよ。
超好きだよ。
橙
ありがと。
橙
でも、もうちょっと俺に
頼ってもいいんやで?
頼ってもいいんやで?
紫
…でも……
橙
だーめ。俺が
そうしたいの!!
そうしたいの!!
紫
わかった、ありがとう
ジェルくん!チュ…
ジェルくん!チュ…
橙
!?
橙
いっ、いきなりは
反則やん///
反則やん///
紫
ちょっと可愛すぎて。
橙
……///
橙
なーくん…。チュッ
紫
えっ……
橙
仕返し///
こうして俺らは 幸せな時間を 二人で過ごした。
END
もち
こんにちは。
もちです。
もちです。
もち
遅くなってしまい
申し訳ないです……。
申し訳ないです……。
もち
一応リクエストの
紫橙でした。
紫橙でした。
もち
「上手くいかない」の紫橙バージョンということだったのですが、大幅に内容を変えてしまいました🙇💦
もち
それでは
またの機会に。
またの機会に。