ツミツミ

リフチーは、グレーのフードを被った 男の子のツミで、目が前髪で 隠れている。

近くの女性がこちらを振り向いた。 エリナはあわてて口を塞ぐ。

途端に、見慣れない説明画面が表示 された。

やってみたい、と思ってしまった。

そんな自分が、怖くなった。

好奇心は、とどまることを知らない。

いいよね！

エリナは、スーパーの隅で 一度だけツミツミをプレイした。

エリナは、お菓子を手に取った。

少し高めのお菓子だ。

ボタンには、『罪を消す』 とポップな字体で書かれている

ポンッ

軽い音がして、リフチーを消した数が 10減った。

その後、エリナは念の為 お菓子をカゴに入れてレジに並んだ。

エリナの中を、生暖かい感情が駆け抜けていった。

エリナは『タンペル』という ツミを選択した。

タンペルは、テストの点を改竄し、書き換えるというセーブを持つツミだ。

エリナはすっかり、 ツミツミにハマっていた。

家について...

『罪を消す』

エリナは、テストの紙を見た

さっきまで54点だった点数が、 今は92点になっている

エリナはツミツミを使って、 1回ゲームしてはテストの改竄を 続けた

ナルは、エリナの親友だ。

2人はよく一緒に遊ぶ仲で、 クラスも同じ。

席も、今は運良く隣同士だ。