耳に響いてやまない蝉時雨
いつまでもガンガンと攻撃する日差し
額を流れる汗
吹いたって涼しくならない生ぬるい風
息もできないほどの視線、声
日夏
夏は好きだな
日夏
冬雪と会えた夏だから
冬雪
私も、
冬雪
日夏と会えたから
冬雪
夏は好きだな…
全部、全部嫌いだった。夏だけは
でも、好きになれた
君がいたから
君だけが私の全てを知って
君だけが私の心になってくれた
また夏が来たらきっと思い出す
辛い夏
嫌いな夏
でも、大好きで、大切な夏
日夏といると
鋭い視線も
耳に響く声も
全部、綺麗さっぱり
忘れられる







