テラーノベル
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耳に響いてやまない蝉時雨
いつまでもガンガンと攻撃する日差し
額を流れる汗
吹いたって涼しくならない生ぬるい風
息もできないほどの視線、声
日夏
日夏
桜夢
桜夢
桜夢
全部、全部嫌いだった。夏だけは
でも、好きになれた
君がいたから
君だけが私の全てを知って
君だけが私の心になってくれた
また夏が来たらきっと思い出す
辛い夏
嫌いな夏
でも、大好きで、大切な夏
日夏といると
鋭い視線も
耳に響く声も
全部、綺麗さっぱり
忘れられる
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