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ここはとある高校の中。
その中でも、今日の2年D組は特に 騒がしかった。
定期考査が終わったから、という理由 だけではない。
そのご褒美として席替えがあるからだ。
陽向
火影
椛奈実
紫苑
夕暖
風李
その2年Ｄ組の一人が、俺・水無瀬凪沙 (みなせなぎさ)だ。
陽向
水無瀬 凪沙
陽向
水無瀬 凪沙
座席表を見ると、後ろの隅の席に16と 書かれていた。
嬉しさに包まれながら、机を隅へと 持っていく。
さっき話していた椛奈実(かなみ)、 風李(かざり)、紫苑(しおん)、 陽向(ひなた)、火影(ほかげ)、 夕暖(ゆはる)とはいつも行動を共にしている。
ちなみに、紫苑、夕暖、風李は小学生の ときからの友達。
陽向、火影、椛奈実は中学生の頃に 仲良くなった。
今通っている高校が進学校とはいえ、 7人とも高校の第1志望が同じだったときは 驚いた。
それからというもの、この7人でよく 放課後や休日に遊びにいくように なったので、「アスター」という名の トークルームを作って話している。
机を動かし終えると、火影たちが 俺の周りに集まってきた。
火影
火影
水無瀬 凪沙
椛奈実
水無瀬 凪沙
風李
夕暖
風李
水無瀬 凪沙
水無瀬 凪沙
夕暖
紫苑
陽向
水無瀬 凪沙
椛奈実
椛奈実
火影
水無瀬 凪沙
陽向
紫苑
先生
アスター
先生の一言で、6人は自分の席へと戻って いった。
先生
先生
先生
班長だけはやりたくねぇな･･･
俺にリーダーシップあるとか言って、 みんなリーダー任せてくるんだよな･･･
あと、班長って謎に雑用多いし。
それに･･･
･･･という感じのことを考えながら 先生の話を聞いてると、
不意に、夕暖と風李の会話が耳に 飛び込んできた。
夕暖
風李
夕暖
風李
風李
風李
夕暖
夕暖
夕暖
風李
雫？･･･ってああ、
来栖(くるす)さんのことか。
さっきアイツらが机の周り包囲してたから 見えなかったんだよな･･･
そう思いつつ、隣を見る。
来栖 雫
彼女は、余計なことを考えながら話を 聞いている俺とは違い、
背筋をピンと伸ばし、まるで真剣とも いえる表情で先生の話を聞いていた。
水無瀬 凪沙
少し見すぎてしまったのだろうか、
来栖さんはこちらの視線に 気づいたようで、俺の方を見てきた。
来栖 雫
しかし、俺と目が合うと、すぐ視線を 逸らされてしまった。
先生
水無瀬 凪沙
先生の声でようやく我に返った。
そして、班のメンバーとの役割決めが 始まった。
役割
班長:1人
生活長:2人
学習長:2人
清掃長:1人
水無瀬 凪沙
水無瀬 凪沙
風李
風李
クラスメート
クラスメート
夕暖
水無瀬 凪沙
水無瀬 凪沙
班長:1人
生活長:2人✓
学習長:2人✓
清掃長:1人
あー･･･。
結局こうなんのか。
クラスメート
クラスメート
水無瀬 凪沙
水無瀬 凪沙
風李
クラスメート
夕暖
水無瀬 凪沙
期待に満ちた目で凪沙を見るメンバー。
しかし、凪沙の本心は、
それとは違った。
𝓉ℴ 𝒷ℯ 𝒸ℴ𝓃𝓉𝒾𝓃𝓊ℯ𝒹
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