あかずきん
早く、離れないと、
あかずきん
人から、
あの後、あかずきんは、急いで森へ向かった。
あかずきん
もう、月が、出て、き、た
バキバキバキ
あかずきん
うがあああぁ
ぴく、ぴく
そこには、あかずきんは消えて、代わりに白い狼がいた。
白い狼
う"ぅ
白い狼
まだ、人の、香りが
白い狼
臭う。美味しい匂い
狼
よぉ、
白い狼
何か、用?
狼
いや?別に。
白い狼
なら、さっさとどっか行ってくれない?
狼
へいへい。
狼
そういやー、今日は、狩をするのか?
白い狼
しない。
狼
えー。俺、お前の白い毛が赤くなるの好きなんだけどなぁ
白い狼
それでついた名前が嫌なのよ。
狼
あかずきん、だよな
白い狼
そう。
白い狼
そんな変な名前があるから、嫌なのよ。
狼
しゃーねーだろ
狼
お前は、世にも珍しい
狼
「人狼」なんだからな。







