ぺいんと
しにがみ
気がつけば地面まで落ちていて ぺいんとさんの羽に包まれたことで 怪我1つ無い
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
ぺいんと
どれもこれも僕が居たから… 僕さえ居なければこんな事には…
ぺいんと
しにがみ
この世界は天界、人間界、魔界と 3層に分かれていてそれぞれの種族 がお互いの領域を侵害しないと 言う条約で護られている
ぺいんと
草陰から出てきたのは 真っ黒な耳と尻尾が生えた男だった
犬
ぺいんと
しにがみ
犬
ぺいんと
犬
ぺいんと
犬
トラゾー
しにがみ
トラゾー
少し離れたところで座り 話しているトラゾーと言う男は 嘘をついていないようで 楽しげに他愛のない話をしている
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
ゴーンゴーンと鐘の音が 遠くから聞こえて来た トラゾーさんの耳がピクリと動く
トラゾー
トラゾー
ぺいんと
トラゾー
トラゾー
しにがみ
ぺいんと
トラゾー
黒い霧に包まれるとトラゾーさんの 姿が巨大な黒い犬に変化した 伏せて乗れと催促される
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
しにがみ
背中に乗るとゆっくりと 立ち上がり進み出した
犬
後ろからガサガサと 影のような奴らが追ってきていた トラゾーさんの速度も上がっていく
ぺいんと
トラゾー
しにがみ
大きな街の中央にそびえ立つ 巨大な城に案内された 僕達はトラゾーさんを盾に進んでいる
トラゾー
大きな扉が開くと 少し高い段差の上にある椅子に 男が退屈そうに座っていた
トラゾー
しにがみ
トラゾー
クロノア
トラゾー
トラゾー
クロノア
ぺいんと
トラゾー
クロノア
トラゾー
ぺいんと
しにがみ
鋭く突き刺す瞳は、僕達を捉えて離さなかった 優しく笑っているが感情がない ニコッと微笑まれ少し不気味さを感じた
トラゾー
ぺいんと
トラゾー
ぺいんと
トラゾー
しにがみ
トラゾー
トラゾー
トラゾー
クロノア
トラゾー
走って出ていったトラゾーさんを見送り 用意されたソファに座る
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
着いてきていたトラゾーに向き合うと 少し驚きながらしっかりと目を見てくれる
トラゾー
クロノア
トラゾー
クロノア
トラゾー
人間は神を深く崇拝している 神を信じれば魔族を倒せる力を得れるから 昔は平和だったこの関係も神によって壊された
クロノア
トラゾー
クロノア
トラゾー
クロノア
クロノア
トラゾー
トラゾー
クロノア
トラゾー
そう言って走って行ったトラゾーの姿が 見えなくなると後ろに隠れていた 五十嵐にも指示を出す
クロノア
五十嵐
2度と大切なものを奪わせはしない