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雨音
七瀬雛子ナイフォ1期生
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お茶🍵
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Tcbn
Diqr
Tcbn
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僕が見たニュース…それは残酷だった
SNSで男子高校生が自殺したというニュースを見かけた。
本人の遺書は無かったらしく、自殺の原因は不明。
だから周りは、いじめ、家庭環境、受験のプレッシャーなど身勝手な推測を立てていた。
Tcbn
コメントには
「可哀想」「辛かったよね」なんて偽善に溢れた言葉でいっぱいだった。
その言葉は僕を不快にした。知ったような口でと亡くなった本人でもないのに、そう思った。
Tcbn
僕はいつものように、ゆっくりと学校の階段をのぼっていく。
Tcbn
登りきると赤色で立ち入り禁止と書かれたドアに手を伸ばす。
ドアノブに体重を乗せると「ギィィィ」と錆びた、鈍い音が鳴る。
Tcbn
屋上に出ると、太陽の眩しさに僕は目を瞑った。
Tcbn
Tcbn
太陽に手をかざし、影を作るとゆっくり瞼を開く。
Tcbn
そこには濃く、鮮やかな夏の青空に絵に書いたような入道雲が浮きたっていた。
太陽の日差しが直接、僕を照らし額から汗が滲む。
Tcbn
そんな汗を撫でるような風が涼しく、心地いい。
Tcbn
Tcbn
Tcbn
Tcbn
そして、後一歩のところで僕は足を止める。
僕はいつも残りの1歩が踏み出せない。
ふと、思う時がある。
なにもかも捨てて、何処か遠くに行きたいと。
Tcbn
残りの一歩を踏み出せたら、その場所に行けるような気がして。
でも、結局そんなことする勇気は僕にはなかったんだ。
自殺した子は恐怖よりも、生きていることの方が辛かったんだろう。
最後にどんなことを思ったのだろうか。
Tcbn
どんなに考えても、僕には分からなかった。
Tcbn
そんなことを考えながらぼーっと、空を見上げた。
やっと一日が終わった。
今から帰ることを思うと嫌になる。
Tcbn
僕はそう思った。
ぽつりと呟いた。
その瞬間、さっきまで聞こえていた運動部の掛け声、吹奏楽部の演奏。
工事中の雑音さえ、全て音が止まったかのように聞こえなくなった。
Tcbn
僕は直感的にそう思った。
まるで1人だけ取り残されたように感覚。
僕は常に孤独だった。
親しい友達も、帰りを待ってくれる家族も、愛してくれる恋人も居ない。
Tcbn
僕は離れている地面を見つめた。
ここから飛び降りたら、確実だろう。
そう思った。
Tcbn
瞼をゆっくり閉じる。次にこの瞼を開いたときは、きっと冷たい地面を見つめるのだろう。
誰にも必要とされていない僕には心振りも振り返る思い出もなかった。
Tcbn
…そう思ったのに、どうして最後にあなたを思い出したのだろう。
いつも優しく、微笑んで僕の名前を呼んでくれた。
あなたの顔を最後に思い出す。
でも、もう僕には関係ない。
Tcbn
少しの思いを振り払うように僕は大きく息を吸うと、右足をあげた。
Diqr
すると、なにもなかった筈の空間に酷く、懐かしい。
焦りの含んだ声が僕の耳に届いた。
その声に僕は思わず右足を踏み外してしまった。
次の瞬間僕は腕を強く引っ張られた。
Diqr
体制を崩すと倒れていた。
Tcbn
少しの痛みと驚きに僕は目を見開いた。
そこにはさっきまで思い浮かべていた顔で。
僕の名前を呼ぶ幼なじみであるDiqrの姿があった。
Tcbn
Diqrの綺麗な髪が風に揺れ、綺麗な瞳で僕を見つめてきた。
Diqr
Tcbn
怒りのようなものが混じった声だった。
眉を寄せて、僕の腕を力強く押さえつけるDiqrになんだか体の力が抜け、体を委ねた。
暖かい……。
僕の目の前には、冷たくて、硬い地面でもない。
暖かい空が映っていた。
お茶🍵
お茶🍵
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