学校崩壊

すると圭介が心配そうな顔でそう聞いてきた

一虎がそう言ったのに続いて

理科室に隠れてるという事を話した

話を聞いていた千冬はそう言って立ち上がった

廊下の方へと耳を澄ませば先程まで大量にいたゾンビの気配が少なくなっていた

こうして私達はそれぞれ武器を持ち積み上げていた椅子達を音を立てないように下ろした

一虎の掛け声と共に私達は教室を一気に出た

ドゴッ！

ゾンビが減ったからといって完全には居なくなってはいなかった

だから私達は残りのゾンビ達を避けながらも理科室に向かった

一虎がそう言った瞬間私達は駆け出した

ｼｭｯ

しかし1番後ろだった私は背後のゾンビに油断しており引っ掻かれてしまった

ゴンッ！！

なんとか圭介に助けて貰ったがゾンビに引っ掻かれてしまった

きっと圭介もそれを見たはずなのに私の腕を引いて走った

ガコンっ！！

やっと理科室につき扉が空くのを待つ

ガラッ！

理科室に着くまでに何体もゾンビを殴り倒したので結構体力の限界だった

するとマイキーは一目散に圭介達に抱きついた

そんなほのぼのしたやり取りでつい頬が緩んだ

だけど次の瞬間

モブAちゃんがさっきゾンビ引っ掻かれてしまった傷を指した

私の傷を見た瞬間みんな動揺し始めた

嘘をついても意味など無いので正直に話した

当然みんなは怖がって

そう私を罵倒した

そんな中万次郎達は私を庇ってくれた

でも

他の人達はやはり私が怖いのか今すぐ出て行けと怒鳴り立てた

あぁ、どうしよう

私が引っ掻かれてしまったせいでみんなが揉めている、

それにこんなに大声を出したらアイツらが寄ってきてしまう...

そう思った私は意を決めた

私は理科室から出ていくことにして皆に背を向けた

万次郎は眉を下げそう言ってきた

私だってみんなと離れたくないし、ここから出るのは怖い

でも、

みんなを傷つけるくらいならここを出ていった方がいい

そう言って私は再び扉の方へ歩き出した

万次郎はそう言って私の方へ歩み寄ろうとする

だけどこの時の私はあのようなゾンビなってしまったら、という恐怖で心が荒れていた

そのせいでキツイ言葉を投げてしまう

そう言って私は理科室から出た