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蓮
家に居てもやる事がなく 俺は1人 雨の降る街を 傘をさして歩いていた
蓮
あの人に出会ってから 全てが変わった
父
父
蓮
俺はこの家の一人息子 その為 父の俺への教育は厳しいものだった
体罰や暴言等は一切無かった それが不幸中の幸いだろうか
蓮
自室に戻ったはいいものの 机の上に置いてある書類などを見て ため息をついた 正直何もしたくなかった
蓮
父に見つからないように こっそりと家の扉を開け外に出る 門を開いたときだった
母
蓮
母
母は父とは違い温厚で とても優しい人だった
母
蓮
羽織を着てきたがそれでも少し肌寒い
蓮
そう思いながら歩いていると ふと足が止まった
蓮
俺は急いでその人に駆け寄る その人は俺に気づき 目が合った
蓮
心を掴まれたような そんな気持ちになった
雨のせいで 顔や体がびしょびしょに濡れていた 俺は急いでハンカチを渡した
蓮
蓮
とんでもない発言をしたなと思った だが こんな雨の中傘もささず 濡れたままの人を放っておけない
蓮
蓮
俺はその人の手を取り 家へと向かった