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テラーノベル(Teller Novel)
最愛の人へ

最愛の人へ

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2

第2話

♥

25

2024年02月25日

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ふふっ 少し大きいわね
でもよく似合ってるわ

ゆっくりしていって
くださいね

すみません
ありがとうございます

母はそう言って部屋を出た

俺の服ですみません

とんでもないです!
助かりました

俺の服を着せると 思ったよりも裾が長くなってしまった

ふふっ笑

え?どうかしましたか?

いえ…
まるで子供みたいだな…って…笑

そう言うと 彼は驚いた顔をして 俺をただ見つめていた

あ、すみません!
悪気はないんですけど…

いえ! ただ…
そんなに子供っぽいですか?…

彼は恥ずかしそうに俺を見つめた その瞬間 なんとも言えない気持ちになった

あの…?

身長差のせいで上目遣いになる 心拍数が上がるのを感じた

あ…い、いえ!

俺は思わず目を逸らした

あ、そういえば名前聞いてなかったですね…笑
俺の名前は目黒蓮です
蓮って呼んでください

翔太

俺の名前は渡辺翔太です
翔太って呼んでください

敬語外してもらって大丈夫ですよ

翔太

いいんですか?

はい こうやって出会ったのも何かの縁です。
翔太ともっと仲良くなりたいから

翔太

分かった
れ…ん…? よろしく

ははっ笑 ぎこちなっ笑

翔太は顔を赤くしてそっぽを向いた こんなにも愛おしい人に出会ったのは 初めてだった

〜っていう事があってさ笑

翔太

なんでそうなんの?笑

楽しく話をしていた時 ふとさっきの事が頭をよぎった だが何となく 聞いてはいけないような気がした

翔太

蓮…?

あ、ううん
ごめんなんでもない

翔太

そっか
あ、やばい…
そろそろ帰らなきゃ…

心做しか顔が曇ったような気がした

途中まで送るよ

翔太

いやいや!大丈夫だよ

大丈夫だって ほら行こう

俺は翔太の手を引いて立たせた

外に出ると雨はまだ止んでおらず 傘をさして2人で歩いた

翔太

ここで大丈夫だよ
ありがとう蓮

気にしないで
あ、そうだ また会おうよ

翔太

もちろん
この服も返したいし

いいよそれ笑
もう着てないからあげる

翔太

え、いいの? ありがとう

暫く話をしたあと 俺達は解散した

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