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コメント
10件
本当にこの作品大好きです! 続き楽しみに待ってます!
流月さま~!!! 今回もやっぱり胸にグサッと刺さる作品でした…!✨️ 大好きです!! fmとっても可愛いです!!💗 応援してます💪
双子くんたちが通う保育園はyanくんの 家から20分ほどのところにあるらしい
自転車の鍵もないので歩いてお迎えに 行きそのままうちに来ることになった
インターホンがなり、ドアを開ける
yan
et
yanくんを招き入れるとyanくんの 影から2つの影が飛び出してきた
jpp
ttn
yan
yan
jpp
ttn
et
jpp
ttn
et
jpp
et
jpp
視線を合わせて言うと 顔をぱっとあげた
jpp
et
jpp
ttn
yan
どうやら普段はyanくんのことは 呼び捨てで呼んでるらしい双子
私にはさん付けだから ずるいって思ったのかな
et
jpp
ttn
2人をリビングに招き入れてテレビを 子供用のチャンネルに変える
すぐにttnの興味が向かったかと思えば 彼の視線は机の上のかごにそれた
ttn
ttnが手を伸ばしたカゴにはno兄が仕事 先で貰ってきたマドレーヌが入っていた
それを見たyanくんが 慌ててその手を下げさせる
yan
ttn
yanくんに言われてttnの表情が歪んだ
今度は私が慌ててマドレーヌを差し出す
yan
et
小さな手にマドレーヌ手渡し笑いかける
et
私が言うとyanくんが 申し訳なさそうに眉を下げた
yan
yanくんの言葉につい意地悪心が働く
et
チラリと顔を見ると少し彼は驚いた 顔を見せながらふっと笑った
yan
et
和やかな空気が部屋に流れる
その空気感を心地よいと感じる
ttn
et
ttn
ttnの手からマドレーヌを もらい袋を開けて手渡す
yan
et
yan
机に頬杖をついたyanくんが 目を細めてふっと笑う
yan
そんなに穏やかな顔をして そんなことを言うなんて
なんだかむず痒くなって パッと顔をそらした
et
yan
さも当然のように言われて すかさずストップをかける
et
不満たらたらに言うとyanくんが きょとんとした目を私に向けた
yan
et
yan
堂々とした声色であしらわれ いよいよ悔しくなってきた
確かに私は末っ子だしyanくんのほうが しっかりしてるかもしれないけど......
もうひとつ頬を膨らましていると 一つの考えに辿り着いた
et
私の誕生日は、来月の6月28日
半数以上の同級生は私より遅く 生まれているわけだから聞いてみたけど
yan
⚠︎実際の誕生日は違います! yanくん:1月30日 etさん:10月7日
やっぱり淡々とした口調で答えられ 私はがっかりと肩を落とした
聞き返されたので噛み潰すように 答えると彼は減足そうに口角を上げた
やな感じ!生まれたのが 少し早いだけなのに!!
と、誕生日を話題に出した自分のことは 棚に上げて心の中で噛み付く
そのあとはttnとjpが中心に 時間が流れていった
yan
yanくんが膝の上に座るjpに言う
顔を覗き込むと確かに うとうとしている様子だった
et
yan
ttn
yan
et
そうしてjpとttnを私の部屋のベッドに 寝かせてリビングに戻ってきた
yan
et
et
こんなイレギュラーも普通の 生活を送っているからこそ
私にとっては幸せなことなんだよ
yan
yan
突拍子もない話題にどきっとする
et
yan
et
yan
耳を塞いでしまいたかった
yanくんが悪いわけじゃない
ただ私の存在しない未来をyanくんが 無邪気に思い描くことが苦しかった
未来のyanくんのそばに私はいない
yan
名前を呼ばれて顔を上げると yanくんのまっすぐな視線に囚われた
彼は一瞬言い淀んでから それでも私を見据えて口を開く
yan
ダメだ、と思った
どうしてそう思ったのか私もわからない
ただ一つわかることと言えば
yanくんに抱く得体の知れない感情が 溢れてこばれてしまいそうってこと
et
yan
楽しげに語った未来に私の姿を 思い描いてくれたことが嬉しかった
でも、それ以上に苦しい
yanくんは歳を重ねていくけど 私の時間はもうすぐ止まってしまうから
yan
まっすぐな瞳がかすかに揺れる
yanくんがここまで存在にこだわるのは naさんのことがあったからなのかな
今もまだ私にnaさんを重ねてるのかな
考えるとまた苦しくなって 目の奥が熱くなったから俯いた
そんな私をyanくんは逃してくれない
yan
et
無理だよせっかく抑えようと思ったのに
顔を上げたら泣きそうだってばれちゃう
yan
伝わる温もりがyanくんの切ない声が ギリギリで保っていた理性を壊した
et
重ねられた手をぎゅと握り返す
我慢していた涙が頬を流れて落ちた
et
お互いの熱が混ざり合って 冷静さまで飲み込んだ
私の肩をyanくんが躊躇いがちに抱く
yan
すがるようにそういったyanくんが 握りしめる手をギュッと強めた
この時肩を震わせていたのは 私とyanくんのどっちなんだろう
流月
流月
流月
流月
流月
流月
流月