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名も知らぬ貴方の為に舞う

私の心の臓に焼き付いた貴方の為に

貴方が私を見つけ出してくれるように

空高く、貴方に見えるように

歌い、舞い、輝き続ける

待ってるよ、王子様

高崎 薫

今日もナイスだったね!星羅ちゃん!

天川 星羅

...うん。

高崎 薫

...如何したの?元気無い?

天川 星羅

...別に。

天川 星羅

...

天川 星羅

あ〜あ、王子様が白馬の馬車で迎えに来て呉れたらなぁ。

天川 星羅

結局私、行政の犬だし

高崎 薫

な、何急に...!

天川 星羅

ねぇ薫っち

天川 星羅

迎えに来て呉れると思う?

天川 星羅

私の運命の王子様___。

高崎 薫

...

高崎 薫

...うん。然うなんじゃ無い?

天川 星羅

だよね

天川 星羅

次何だっけ

高崎 薫

朝ドラだよ

天川 星羅

面倒臭。

高崎 薫

ほらほら、そんな事言わ無いで。

天川 星羅

解ったし〜

憂鬱。

私の気持ちを一言で表すなら然うだろう。

毎日同じ仕事を繰り返し、金を貰って生きるだけの“スター”。

まぁ私も“スター”に成りたいとは言ったけれど。

天川 星羅

スターも暇じゃ無いんだね

ドゴォォォンッ!!!!

言い終わるのが先か否か、強烈な破壊音。

まるで鼓膜が弾けて飛びそうな位の、空間を裂くような。

天川 星羅

な、何!?これ!

取り敢えず外の様子を確認する為に何も考えずドアを開けた。

天川 星羅

...何だったの...?

其処は何の変哲も無い普通の廊下。

薄汚いくらい真っ白で、まるでこの世界の闇を包み隠している様な。

天川 星羅

薫っち!まずSPの人に連ら...

振り返った時だった。

鼻腔を劈く鉄の悪臭。

エナメルの床に広がる視た事無い真っ赤な液体。

先刻迄其処に立って居た無能なマネージャーが無様に床に寝転んで天井を仰いでいる。

間違いない。

これは。

__死んで、居る。

天川 星羅

薫っち...?

天川 星羅

嘘じゃん

彼女の足元に紙切れが一つ。

何故か解らないけれど、勝手に紙切れに手が伸びた。

“The stars are ours.” かの星は私達の物。

不思議と心は落ち着いて居て。

だけど漠然と命の危機を感じた。其れ以外は何も無かった。心は凪いでいた。

もう動かない彼女。

血が広がって私のスカートと膝元を汚した。

春日田 麗子

星羅!!!!

天川 星羅

...ぁ

天川 星羅

......かすがだ、さん

春日田 麗子

...セラ...!何て事...!

天川 星羅

...?

何時の間にか赤く染った右手。

其の手で握り締めた持ち手の赤い鋏。勿論、血か塗装かは解らないが。

高崎 薫の首元に付く不自然な傷跡。

天川 星羅

...え?

殺っちゃった?

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