直哉が勢い良く襖を開けると
その先には驚いた表情の奏多と律が居た
やっと奏多に会えた!
なんて、そんな事はどうでも良い
今気にすべきなのは...
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
僕はへにゃっと笑う奏多に詰め寄った
すぐ横で直哉も律に何か言ってたけど
今の僕にその声は届かない
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
奏多は質問の意図が分からないらしく
パチクリと目を瞬かせた
俊介(シュンスケ)
僕はハッキリ聞いたんだ
律が奏多に告白するのを
きっと奏多が唆したに違いない!
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
俊介(シュンスケ)
奏多は僕を宥めようと手を伸ばす
僕はその手を叩き落とした
僕と直哉が居ない合間に
奏多と律に何があったのか
考えるだけで不安が心を埋めていく
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
苛立ちを隠さずに、 奏多は低い声でそう言った
一瞬怯んだものの、 僕は負けじと奏多に噛み付いた
俊介(シュンスケ)
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
言い訳なんか聞きたくない
だけど理由が知りたい
そんな子供の様な感情に
自分勝手だって分かっていても止められない
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
俊介(シュンスケ)
"い"
そう言い終わる前に
奏多は僕の声を奪った
強めに触れた唇は
少し歯が当たって痛かった
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
冷たい瞳で
低い声で
強く握られた腕で
一気に僕は頭が冷えた
こんなはずじゃなかった...
奏多を怒らせたい訳じゃなかったのに
泣いたらダメだと分かっているのに
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
溢れる涙は止まらなかった
お化け屋敷は途中でリタイア
非常口からアトラクションを抜け出した
律と直哉には声を掛けず
俺と俊介だけで出た
人通りの少ない建物の影に移動する
立ち止まっても俊介は俯いたまま
一向に顔を上げようとしない
掴んでいた腕が震えていたから
泣いている事には気付いている
俺は黙って泣いている俊介にも
そんな俊介に当たり散らしている自分にも
呆れて思わず溜め息を零した
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
俊介の肩が揺れる
いい加減、俺も頭冷やさないと...
俺は俊介の腕から手を離した
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
俊介はなるべく見せないように
それでも少しだけ顔を上げた
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
俊介は掴まれていた腕を反対の手で押さえる
ポロポロと流れる涙が
俊介の足元を濡らしていく
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
俊介の頬に手を添えて
紅く色付いた唇に触れる
その行動が俊介の何かに触れたようで
ぐしゃりと表情を歪ませ
俊介は子供の様に泣きじゃくった
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
俺は居てもたってもいられなくて
俊介をギュッと抱き寄せた
すぐに背中に俊介の腕が回り
肩口がじわりと温かくなる
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
俺は俊介を宥める為に、 俊介の背中をポンポンと叩く
軽く過呼吸気味になっていた俊介は
俺の言葉通りにゆっくりと呼吸をしようとする
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
抱き締める腕は解かず
俺は俊介の頭に顎を乗せて続けた
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
俺は抱き締める腕を解いて
俊介と目線を合わせた
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
俊介の眉がギュッと寄せられた
真っ直ぐに俺を見詰め返す俊介
俺は思わず笑みを零した
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
再びわんわんと泣き出してしまった俊介を
俺は優しく抱き締めた
俊介は嗚咽混じりで泣きながら
一生懸命に俺に伝えてくれた
俊介(シュンスケ)
俊介(シュンスケ)
俊介(シュンスケ)
俊介(シュンスケ)
俊介はぐっと俺の胸を押して
俺との間に隙間を作った
俺は俯いてしまった俊介を見守った
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
少し青ざめて口を開く俊介を
俺は人差し指で制止させた
俊介は数回目を瞬かせ
また涙を流しながらコクンと頷いた
俊介(シュンスケ)
俊介(シュンスケ)
俊介(シュンスケ)
俊介(シュンスケ)
俊介(シュンスケ)
ガバッと俊介は勢い良く俺に抱き着いた
それを全身で受け止める
ギュウゥッと力強く回される腕
俺も応えるように俊介を包み込んだ
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
言葉にしづらい事なのか
俊介はモゴモゴと口を開く
何かと思い俊介の顔を覗き込むと
その表情は不安そうに眉が顰められていた
俊介(シュンスケ)
俊介(シュンスケ)
俊介(シュンスケ)
俊介(シュンスケ)
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
俺は俊介の頭に手を置き
髪が乱れないように優しく撫でる
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
俊介は顔を赤くして溜め息を吐いた
全てのわだかまりが解けたのか
俊介の表情はスッキリして見えた
俊介(シュンスケ)
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
俊介(シュンスケ)
顔を真っ赤にした俊介は
ボカボカと俺の肩を叩く
いや、地味に痛い
奏多(カナタ)
俺は俊介の両手首を捕らえ
ズイッと顔を近付けた
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
パッと俊介から手を離し
俺はニッコリと俊介に笑顔を向ける
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
俊介(シュンスケ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
俊介の右手を左手で握り
指を絡めて歩き出す
きゅっと甘く握り返される感触に
俺はつい、頬を綻ばせた
〜fin〜
ーピコンー
めちゃんこ仲良し4人組(グル名)
直哉(ナオヤ)
律(リツ)
律(リツ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
直哉(ナオヤ)
直哉(ナオヤ)
律(リツ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
直哉(ナオヤ)
律(リツ)
奏多(カナタ)
直哉(ナオヤ)
直哉(ナオヤ)
律(リツ)
奏多(カナタ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
直哉(ナオヤ)
奏多(カナタ)
律(リツ)
奏多(カナタ)
俊介(シュンスケ)
直哉(ナオヤ)
直哉(ナオヤ)
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コメント
4件
これは奏多悪くない 俊介も悪くない 作者が悪い( ・∀・) 仲直り良かった(*´∀`)
「拗れてないといいな」の一言でハラハラしたけど、普通に仲直りしてましたね(* ´ ▽ ` *)