ドミナとの決闘で敗れ大怪我をおったルシファーの体は
包帯で巻かれて点滴を打たれている。
やっと目が覚めたという所でまたドミナが現れルシファーの
怪我はさらに重症化した
ルシファー
(痛い……)

シュール・アステール
ルシファー。体調はどうだ?
まだ痛むか?

ルシファー
うん。大丈夫

シュール・アステール
ルシファーの体にドミナの攻撃による魔力が残ってて治癒魔法がかけにくいんだ、ごめんな

ルシファー
シュール君が謝ることじゃないよ!ッいた

シュール・アステール
おいこら、急に起き上がんなって

ルシファー
ごめん……僕がもっと強ければ、もっと、立ち向かう勇気があれば……

シュール・アステール
ルシファー。自分を責めるな今は体を休めろ

シュール君の、泣きそうな、苦しそうな顔を見て
より自分の愚かさを思い知らされた
自分を責めずにはいられないよ……
先輩と、ドミナ君が似てて、怖くて……こんな言い訳しか出てこないやつなんかいなくなればいいんだ
ルシファー
(本当に、居なくなればいいんだッ。僕なんか、生きてる価値なんか無い、"俺"なんかが生きてる意味なんてッ)

シュール・アステール
ルシファー?泣いてるぞ…?何処か痛むのか?、

ルシファー
え_

ルシファー
ポロポロ……ッ!ゴシゴシ

ルシファー
(泣くなッお前は泣く権利なんか無い)

シュール・アステール
ルシファー……

シュール・アステール
ルシファー、昨日も話したが
今日神覚者達が来てルシファーと話をするらしい

ルシファー
うん…

シュール・アステール
その"目"の事、色々聞かれるらしい

ルシファー
そっか…

シュール・アステール
俺も着いとくからなニコ……大丈夫だギュッ

ルシファー
ッ!ポロポロ

シュール君は苦しそうな、無理やり作った笑顔で、震えてる体で
僕を抱きしめた
つい、泣いてしまった。さっき泣いちゃダメだって誓ったのに
シュール君の腕の中は暖かくて、何処か懐かしかった、安心した
しばらく、涙が止まらなかった
シュール・アステール
ごめんルシファー怪我してるのに抱きしめて、💦

ルシファー
ううんニコ大丈夫

ルシファー
ッ!

オーター
お久しぶりです……ルシファーさん

ルシファー
どうも

カルド
2週間会わないうちに凄い大人しくなったね

シュール・アステール
ッ!もっと何か言う事ねぇのかよッ
お前らがルシファーを此処に入れたせいで
ルシファーは死ぬ所だったんだぞッ!

ルシファー
シュール君💦

レイン
ルシファーの怪我に関しては此方の考えが甘かった。だが公式な決闘の結果だ

シュール・アステール
何が言いてぇんだよ

レイン
しょうがない。

シュール・アステール
お前ッ!

ルシファー
シュール君ッ!

シュール・アステール
!。……

カルド
君は確か副局長の息子さんだったかなニコ

シュール・アステール
……

カルド
君も"もってる"んだよね?"目"を

ルシファー
え、

シュール・アステール
ッッ!

カルド
確か前世が見える目。だったよね

カルド
特殊な目を持っている人をまとめた書類に書いてあったよ。君の名前が

カルド
君の目は気味悪がられてるよね

シュール・アステール
いい加減にしろッ何が言いたい!

カルド
特に何も

カルド
ただ君の事をルシファー君に聞かせただけさ
お友達の隠してる事知りたいもんでしょ?

やめてよカルド…シュール君を、あんな苦しい顔にさせないでよ
人がなんで秘密を隠してるのか知らずに…
僕、シュール君が一生懸命隠してた秘密なんて知りたくないよ
ルシファー
(ごめんなさい…僕と友達になったせいで…ごめんなさい)

ソフィナ
余計な事を話しすぎですよ。
時間は無限ではないんですから

カルド
ごめんごめん

ソフィナ
ハァ……。ルシファーさん。突然ですが
貴方にはこれから魔法局の多くの任務をこなしてもらいます

ルシファー
え、

ソフィナ
先代の"目"の保有者。カウラヴァ・リリアスは様々な功績を残してきました。ですから、貴方はカウラヴァと同等、それ以上の功績を残して貰わなければなりません。

ルシファー
なんで……ですか

ソフィナ
…

ルシファー
僕とカウラヴァはなんの関係もありませんッ

ソフィナ
"目"を持っています

ルシファー
それだけですッそれ以外はなんの
関係もありませんッ!

ソフィナ
"それだけ"その"目"1つがとても重要な繋がりなのです

ルシファー
だからってッ

ルシファー
(もう……誰も殺したくないよッ)

ルシファー
(僕と"俺"は違うッもう前には戻らないッ)

カルド
ルシファー君。悪いけどもう決まった事なんだ。

シュール・アステール
いくらなんでもひでぇだろうがよ

シュール・アステール
ルシファーは奴隷じゃねぇ!
1人の人間だ!事を決める決定権はルシファーに
ある!

カルド
ルシファー君の目は時には人を救い、時には人を傷つける。

カルド
ある意味危険な目だ。
そんな危険な目を持った子を野放しにしてたら後でどうなるか分からない

シュール・アステール
ッ……

カルド
ルシファー君が公の場に立ち活躍する事でその目の恐ろしさが知られる事が無くなる。

カルド
僕たちにとっても君にとっても、
良い事ばかりだろう?

ルシファー
(何処がだよッこんなの前と同じじゃないか)
