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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

ガイド妖精

ユウゴ、合格

どこからともなくガイド妖精が飛んで来た。

いつもは学内の監視やアミ戦のジャッジなどで、ちょっと憎い存在だけど、数日ぶりに見ると少し心がほっとした。

ユウゴ

合格……って、何の?

ガイド妖精

決まっているだろう。

ガイド妖精

魔法具《マギアツール》の授与試験だ

ユウゴ

それって、失格になって退学になったんじゃ?

ガイド妖精

なっていないぞ。

ガイド妖精

退学になる条件は、アミ戦でペナルティが3になった時だけだ

ユウゴ

ちょっと待ってよ。
じゃあなんで、こっちに戻ってきてるのさ?

闊歩

それも含めて試験の一環だからですよ

ガイド妖精に代わり、おばあさんが説明をはじめてくれた。

闊歩

魔法具《マギアツール》の授与試験の目的は2つあります。

闊歩

魔法具《マギアツール》選出のための実技と質疑応答

実技は、魔法具《マギアツール》を手に入れてすぐの人工魔物《イミテーション》との戦いがそれに当たる。

そこで勝てなかった場合のみ、一時的に元の生活に戻される。

そこでアミキティア魔法学校へ戻るための何らかのアクションを起こせば、合格あつかいになる。

ユウゴ

あれ、それだともしかして……

闊歩

お察しの通り、ユウゴさんが当家をたずねてきた時点で、合格は確定しておりました

ユウゴ

じゃあ、なんで……

闊歩

魔法使いの道が厳しいことを、きちんと知ってほしかったからです

魔法使いになれば、魔物との戦いの日々が待っている。

魔法使いになる前にも、厳しいアミ戦の日々が待っている。

闊歩

もっとも、孫には厳しいということを教えすぎたせいで、一時期大変な魔法使い嫌いになってしまいましたが

おばあさんも、おばあさんなりに苦労しているんだな。

パースク

マダム・イレの言葉を補足するが、今ならまだ引き返せるよ

パークスさんがぼくを引き止めるようなことを言いはじめた。

パースク

それでも、アミキティア魔法学校に行くかい?アミ戦で魔法を競う毎日に

ユウゴ

はい、行きます

パースク

ウェヌス先生は美人だからね

ユウゴ

だから違いますって!

顔を上げて、みんなの顔を思い浮かべる。

ユウゴ

魅力的な仲間たちが、待っていてくれるからです
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