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佐伯こはる
しかし、ワークの問題は全て解いたことのあるもののはずなのに解答欄は 真っ白であった。
プルルル…プルルル いきなりの電話に私はドキリとした。 親友の熊谷りおからの電話だった。
熊谷りお
通話
00:00
熊谷りお
りおは私をいつも元気付けてくれる。 一緒にいて楽しい存在であった。 しかし、今回は血の気が引いた。
熊谷りお
佐伯こはる
熊谷りお
咄嗟に頭に出たことをそのまま 口にした。しばらく、りおも私も ただ無言で携帯電話を耳に当てていただけであった。
熊谷りお
佐伯こはる
りおの笑い声を電話越しから聞いた。 いつ聞いても可笑しな笑い声である。
熊谷りお
熊谷りお
通話
03:23
佐伯こはる
これで確信した。 私は夏休みを繰り返していると…。 となれば、私は8月24日に死ぬことになるが…。
水嶋なづき
私の背後に立っていたのは、水嶋さんだった。比較的穏やかな口調で彼女はそう言うと、すぐに自身の資料部屋へと帰っていった。
佐伯こはる
佐伯こはる
独り言を呟いていると、危うく、りおとの約束の時間を過ぎてしまうところ だった。私は一度、家に戻りプール バックを持って歩道橋に向かった。
熊谷りお
佐伯こはる
私たちはしばらくプールで遊んだ。 体力のない私はクタクタになりながら 陸へと上がり、健気に泳ぐりおを眺めた。
どれほど眠っていたのだろうか。 りおはまだ泳いでいるのだろうか。
佐伯こはる
嫌な予感がした。 プールには私以外誰もいない。
佐伯こはる
水辺に浮かぶ影が だんだんと大きくなる。 それは ________
皮膚はふやけ、体中真っ白で 背を向けたままのりおだった。