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このやり取りは、
数ヶ月前まで遡る。
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重いため息と共に言葉を吐き出す。
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”貴方のような人には”
と言葉を続けた。
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三上拓海を殺す日は
あちらから指定してきた。
その日、
父親は長期出張、
妹は修学旅行、
母親は不倫相手と旅行に行っているそうだ。
勝手口の鍵は
開いているので
そこから入るように、
との指示だった。
彼は音も立てず、
部屋の鍵を開け
中に入る。
中ははっきり言って汚かった。
床に散らばる洋服に、
食べたお菓子の袋などが散乱し、
足の踏み場もないほどだった。
その部屋で
三上拓海は
昼間だというのに
ベッドで眠っており、
静かに寝息を立てていた。
彼は三上の上にまたがり、
上半身を固定すると
三上の顔に
濡れた布を被せた。
三上 拓海
冷たさと
驚きで三上は起き上がろうとしたが
上手くいかず、
手で顔にかけられた布を取ろうとしたが
腕が固定されていたので
どう藻掻いても意味を成さなかった。
三上 拓海
頭を持ち上げたところで
彼は素早く持っていた紐を
三上の首にかけ
思い切り
絞めた。
足や腕をバタつかせたが
何の抵抗にもならず
数分後
三上拓海は動かなくなった。
実に呆気ない幕切れだった。
遺体は
依頼人の指示を受けた黒服の男たちが回収し
どこかに運んで行った。
遺体がどうなるのか、
どうなったのか、
彼が知る由もなかったし、
知りたいとも思わなかった。
面倒だ
という言葉を吐き出す代わりに
重いため息をこぼした。
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三上拓海を殺して
数日が過ぎた。
紫雲 かぎり
手にした身分証明書を
机の一番上の引き出しに入れ、
鍵をかける。
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
何度目かのため息をこぼし、
椅子に座ると、
パソコンの電源を入れる。
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
出口の無い
真っ暗な迷路の中を
三上拓海は
一人で彷徨っていたのが
手に取るようにわかった。
何度も
何度も
”死にたい”
と書き込まれていた。
”格安で人殺しを請け負ってくれる人がいるらしい”
”その人に頼んで殺して貰うか”
”いや、金なんて無かったわwww”
そんな書き込みを目の当たりにする。
紫雲 かぎり
何も聞かず、
何も話さず、
殺してしまったことに
少なからず
後悔の念に駆られる。
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲は
そう
自分に言い聞かせた。
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【さらに数週間後】
SHiBAta
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紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
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時は戻って、
小山敏(こやま さとし)を殺害後、
いつものように財布から
身分証明書を抜き取り、
三上家に戻る。
時刻は真夜中、
家族は全員寝ている、
そう思っていた。
いつもより重い足取りで
二階の階段を上がる。
部屋の前まできて、
ふと、
視線を感じた。
首だけわずかに動かし、
視線の元を辿る、
そして、
目が
合った。
すぐさま目を反らし、
部屋に入り、
そっとドアを閉める。
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明らかな失態。
あり得ない失態。
ドアを背にして、
そのまま
ズルズルと座り込み、
フードを脱ぐ。
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
本当に?
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
本当に?
紫雲 かぎり
目撃者は
処分する
それが鉄則
そうだろ?
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
今まで何人殺してきた?
紫雲 かぎり
殺人現場を目撃した
大学生も殺したじゃないか
紫雲 かぎり
依頼が無いと殺せない?
本当に?
紫雲 かぎり
”あの時”殺した彼女は
誰かに依頼されていたのかい?
紫雲 かぎり
そうではないだろ?
”あの時”君は
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
でも、
君は彼女を
殺したけどね。
ある意味あれも、
救いだったのかな?
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ああ、
本当に
ありがとうございます。
あんたに心底感謝するのは
これっきりにしたいけど。
今は、
心から感謝しよう。
ゆっくりと階段を降りる。
台所で
今までの犯行で使って来た包丁を
手に取る。
洗面所へ向かうと、
勝手口のドアノブを
一生懸命捻っている
三上夏奈がいた。
三上が振り返り、
目が合った。
三上 夏奈
大声を出そうとした口を
手で塞ぎ
振り上げた
包丁を
首に
突き刺した。
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ニュースキャスター
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