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ソナモン

メリークリスマス

ソナモン

てことで相変わらずの自己満捏造マシマシ腐向け作品

ソナモン

武道が闇堕ちするまでの話なんで可哀想だしヒナとは別れちゃってます

ソナモン

それでも平気な方どぞ

眠りについてからどれくらい時間が経ったかは分からない…脳は起きてるはずなのに面白いくらい目は開かず未だ浮遊感が残っている。すると目の前に誰かの影を感じる。その影が自分に近づいてきていると脳では理解しても体は反応できなかった

???

お前は生きろ

たけみっち

?!

誰かがそう耳元で呟く。俺はその言葉に驚き目を覚ました。でもそこには誰もいなかった…

たけみっち

どこかで…聞いた事あるような声…だったな…生きろ…か…

たけみっち

(見透かされてるように感じたな…まぁ…こんなんで俺の決意はゆらがないけど…)

俺が目覚めた時あれだけ鬱陶しく付きまとっていた影がいなかった。近くにいるように感じはするのに姿は見えずただ1人公園のブランコの上に座り込んでいた…

たけみっち

今日は…今日だけは帰らなきゃ

俺はブランコから降り公園の出口へ足を向けるとものすごい走る音と俺の名前を呼ぶ聞きなれた声が聞こえた。

たけみっち

…早く帰らなきゃ…

俺はその声が誰かすぐにわかった…だからこそその声の主に会いたくはなかった…急いで家に帰ろうと公園を出て走っているとある人とぶつかる…その人は声の主である…千冬だ

千冬

いって…って相棒?!良かった!無事で!

たけみっち

千冬…

たけみっち

(最悪だ…早く…早くこの場から離れなきゃ…)

俺は千冬から顔を背け立ち上がりすぐに走ろうとする。すると千冬に腕を引かれ止められた…

千冬

おい、待てよ…なんで逃げんだよ?!

たけみっち

離して…

千冬

嫌だ…理由言うまで離さねーから…

たけみっち

離せって…

千冬

離さないって言ってんだろ!

たけみっち

俺らはもう別れたんだ!お前には関係ねーだろうが!

千冬

は?俺はそれ認めてねーし!なぁ…もっかいちゃんと話し合おうって!

たけみっち

話す?何をだよ。なんも話すことなんてない…もう離せ

千冬

ごめん…相棒が苦しんでるの気付けなくて…俺が苦しめてたんだろ?なぁ?ごめんて…だから…俺から離れないでくれ…

たけみっち

千冬は今にも泣き出しそうな顔をして俺に謝ってくる…でも俺はその姿に…言葉に怒りをおぼえてしまった…

たけみっち

何も知らないくせに…謝れば済むと思った…?『俺』だったなら…許したのかもしれない…だけど…俺はどうしてもお前を…俺を許せないよ…

千冬

相棒…なぁお願いだ…話そう…何も言わず離れていかないでくれ…俺を1人にしないで…お前がいなきゃ俺は…俺は…

たけみっち

…離して…

千冬

っ…嫌だ…

たけみっち

なんでそこまでして俺を引き止めんだよ…俺がお前を振ったって…(どうせ10年後には結ばれんだろ?俺である必要なんてないじゃんか…)

千冬

今お前を離したら…どこか遠いところに…絶対に届かないところにお前が行っちゃう気がする…だから俺はお前を離さないし離れない…これからもずっと…

たけみっち

俺は何も言い返せずただ必死に掴まれた手を離そうとする。しかし千冬は一向に手を緩めない。

たけみっち

くっそ…離せよいい加減

千冬

絶対に嫌だ

かれこれ10分以上も続くこのやり取りにもうそろそろ嫌気がさしてくるとある人の介入によって終わる。その人は千冬の手を強くつかみ千冬を睨みつけた

イヌピー

おい…ボスに何してんだ…松野

たけみっち

イヌピー君…

千冬

離せよ、お前には関係ない

イヌピー

花垣は俺のボスだ…

千冬

だからなんなんだよ…

イヌピー

ボスが嫌がっている以上…俺はお前を許さない…今すぐボスの手を離せ…

千冬

嫌がってるって…あっ…

千冬は今の時間初めて…俺の顔を見た。そして何かを悟ったのかそっと手を離した…

千冬

ごめ…俺…

千冬は今にも泣きそうな不安げな顔で俺に謝罪を述べてくる。俺は千冬の顔を見て一言告げた

たけみっち

今までありがとな…大好きだったよ…千冬

笑顔と…1つの嘘と共に感謝の言葉を

イヌピー

行くぞ花垣…家まで送る

イヌピーくんは俺を隠すように抱き寄せ俺の家に歩き出した

イヌピー

大丈夫か?ボス…

たけみっち

え?あ、大丈夫ですよ…

イヌピー君は千冬に掴まれていた俺の手を見る

たけみっち

(痣になっちゃった…千冬そんだけ必死だったんだな…)

たけみっち

ありがとうございます…助けていただいて

イヌピー

ボスを助けるのは当然だ…むしろ…遅くなってすまない…

たけみっち

いえ…助かりました…

イヌピー

…なぁボス…

たけみっち

はい?

イヌピー

あんなことまでされてまだ松野のこと忘れられないか…?

たけみっち

ドクッ…

イヌピー君のその問いが俺の心を締め付ける…

たけみっち

どうしたんですか?急に…

たけみっち

(笑って誤魔化そう…もうこれ以上苦しまないために…決心を鈍らせないために…)

イヌピー

いや…あまりにも辛そうな顔をしていたから…

たけみっち

あぁ…

俺のその反応を見たイヌピー君が急に足を止める。そして俺の方に振り返り口を開いた

イヌピー

俺じゃダメか…?

たけみっち

…イヌピー君

イヌピー

俺ならボスを傷付けたりなんかしない…一生大事にする…

たけみっち

(きっと…少し前の俺ならこの言葉に絆されていたんだろうな…でも…もう…)

たけみっち

誰かだからいいとか…そんなんじゃないんです。もう誰でもダメなんですよ…^^*

イヌピー

ボス…?

俺はイヌピーくんに笑顔を向け足を動かし始める。

たけみっち

誰もダメじゃなくて誰もがダメなんです…俺にとってはもう…誰であろうと変わらないから

たけみっち

(みんなが見てるのは『俺』である未来の花垣武道だ…だからこそ…もう俺は誰も見れない…誰にも見られていないように…)

イヌピー

どういう…意味だ?

たけみっち

そのままの意味ですよ…イヌピー君たちにとって俺じゃダメなように…俺に取っては誰であってもダメなんです

イヌピー

俺はボスだから!

たけみっち

ありがとうございます…今まで…きっと…俺はイヌピー君も心から大好きでした…^^*

イヌピー君の言葉を遮り笑いかける。その時にはもう家の前に着いていた

たけみっち

送ってくれてありがとうございました…おやすみなさい

俺はイヌピーくんに別れを告げたあと家の玄関に手を伸ばす…その瞬間腕を引かれその反動で後ろに振り向く…すると口元に何か暖かい感触を感じる。イヌピーくんにキスをされていたと気づいたのはその暖かさがなくなってからだった…

たけみっち

何…して…

イヌピー

俺は…ボスのことが好きなんだ…お前がそうじゃなくても…俺はボスが好きだ…それだけ…伝えたかったんだ…悪い…おやすみ…

イヌピー君はそれだけを言い残し去っていった。残された俺は家に入りさっさと眠りにつく準備をした…

たけみっち

これでよしっ…もう朝か…

俺はペンを置き…部屋のカーテンを開けた

たけみっち

準備はできたし…後は場所だけか…荷物は…なんもいらないか…

昨日家についてからあるものを書き続け夜が開けていた…それを書いている間イヌピー君のことを気にせずに済んだ…もちろん他の余計なことも…寝てないから夢で苦しむ必要もなかった…俺は洗面所に向かい鏡を見る

たけみっち

…はっ…ひっどい顔…

ここ数日のストレスとオールした寝不足で人としての顔色では無かった…まぁそんなの…もう関係の無い話だ…

たけみっち

さてと…

武道ママ

あら?どっか行くの?

たけみっち

うん…

武道ママ

気をつけてね、あんまり遅くならないよーに

たけみっち

…うん…母さん!

武道ママ

ん?どうかしたの?

たけみっち

ありがとう…いつも…いつも…

武道ママ

急に変な子…そんな風に思うならケガを減らすとこから始めなさい!

たけみっち

ごめんね心配かけて…もう…かけることもないから…((ボソッ

武道ママ

え?

たけみっち

なんでもない!行ってきます!

武道ママ

ハイハイ、行ってらっしゃい

家のドアを開け、家を出る。最後まで母の顔は見れなかった…

たけみっち

ここならいいかな…

俺は今人気の少ない橋の上にいる。

たけみっち

何を今更緊張しているんだか…よしっ…

俺は橋の柵を飛び越え橋の縁に立つ。そして下を覗き込んでいると後ろから小さな声が聞こえた

小さな子ども

おにーさん!何してるの?危ないよ?

たけみっち

…人助け…かな?^^*

小さな子ども

人助け…?

たけみっち

うん…君は?1人?

小さな子ども

うん…ママとパパとはぐれちゃったの…ここで待ってれば来てくれるかなって…

たけみっち

そうなんだ…

こんな小さな子の前でする必要も無いか…と思い、俺はまた柵を越えて中に戻る

小さな子ども

人助けは?終わったの?

たけみっち

…僕は先に君を助けようかなって思って

小さな子ども

たけみっち

君のママとパパが来るまでお話しないかい?

小さな子ども

?!うん!

声をかけてきた子どもの子と話し込んでいるとすっかり辺りは暗くなり夕方になっていた…

小さな子ども

ママたち…来ないな…

たけみっち

元気だして…もうすぐ来るよ…

小さな子ども

うん…

すると橋の奥から誰かの名前を呼ぶ声がする

子どもの母

夢ー!夢ー!

小さな子ども

ママの声だ!

子どもの母

あっ、やっと見つけた…良かった…無事で…勝手にどっか行っちゃダメでしょ!どれだけ探したと思ってるの!

小さな子ども

ごめんなさい…

子どもの母

無事で良かった…夢…この人は?

小さな子ども

ママたち待ってる間話し相手になっててくれたの!!

子どもの母

そうだったの…ほんとにすみません…ありがとうございます…

たけみっち

いえいえ…

たけみっち

良かったね、夢丸

小さな子ども

うん!お兄ちゃんはヒーローだね!

たけみっち

っ…ヒーロー…か…

小さな子ども

ありがとう!ヒーローのお兄ちゃん!

子どもの母

ありがとうございましたm(_ _)m

たけみっち

バイバイ( '∀')ノシ

俺は夢丸という名の子とその子の母親を見送った後、もう一度柵を越える

たけみっち

最後に…ちょっとしたことであっても…俺が誰かのヒーローになれて良かった…

夢丸という子に言われた言葉は少し俺の心を軽くした。

たけみっち

…さよなら…俺

そう呟いた瞬間俺はその橋から飛び降りた

ソナモン

長くなってすみません

ソナモン

次回恐らく最終回になるかな?もしかしたらもう1回あるかもだけど

ソナモン

PS、実は前の回に伏線とまで行かなくても話の流れ匂わせ的なものあるので探してみてね(シリーズ超えでも作ってます)

ソナモン

では

【番外シリーズ】武道が梵天ファミリーのボスに堕ちるまでの物語

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コメント

2

ユーザー

こういう設定大好きなんだよなたけちゃん闇堕ちサイコー(*ˊᵕˋ*)੭ ੈ❤︎

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