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第8話、読ませてもらいました……! ティナの重い過去が明かされて、胸が締めつけられる回でした。両親を失った幼い彼女が、コウキのスキルにすがるしかなかった心情がひしひしと伝わってきて…。最後の「ごめんなさい」が声に出せないところ、本当に切ないです。 コウキは相変わらずピュアで、逆にそのギャップが刺さりますね。 この先、ふたりの関係がどう変わっていくのか…続きが気になって仕方ないです🌙
少しだけ
昔話をしても良いですか?
私の名前は ティナノール・アルブレティ
私の両親は
SSS級の冒険者パーティとして
冒険者をしていました
私は幼少時代の大半を 保育施設で過ごしました
両親がダンジョン攻略に 出掛けているためです
でも
寂しくはありませんでした
両親は必ず帰ってきて
ダンジョンでのカッコイイ話と
父のおっちょこちょいな話を
聞かせてくれたからです
いつも、ワクワクしながら 聞いていたのを覚えています
6歳の頃
保育施設から孤児院へ 移ることになりました
突然でした
その時 両親はダンジョン攻略の最中で
まだ帰ってきていません
もし両親が いつものように 保育施設に迎えに来て
私が居ない事を心配しないか 不安でした
それから一年が経過
まだ両親が帰ってこないことに 違和感を感じました
なので
先生に両親のことを尋ねました
孤児院の先生
ティナ
ティナ
孤児院の先生
孤児院の先生
ティナ
ティナ
孤児院の先生
……
よく聞こえませんでした
世界が、ぼやけていました
先生は、あの時
なんて言っていたのでしょうか?
私は両親を探すことに決めました
街に出て
人から話を聞いて
本も沢山読んで
この足と耳と手と目を使って
両親がどんな冒険者だったのかを
知りました
ティナ
情報屋
情報屋
情報屋
ティナ
ティナ
情報屋
情報屋
情報屋
ティナ
やっぱり、私の身体には限界がある
これ以上の情報は……
孤児院の先生
孤児院の先生
孤児院の先生
ティナ
ティナ
ティナ
孤児院の先生
孤児院の先生
孤児院の先生
ティナ
孤児院の先生
孤児院の先生
今思えば
多分先生はこの時の自分の発言を後悔したんだと思います
ティナ
ティナ
孤児院の先生
私は……
8歳で初めて
家出をしました
走り疲れて もう気力はありません
先生が心配して叱ってくれている のは理解していました
私が危険なダンジョンに行っても 何も出来ない
……分かっています
孤児院に戻るのが凄く気まずい
そんな時
私は彼に出会いました
コウキ
コウキ
コウキ
コウキ
コウキ
コウキ
コウキ
ティナ
すごい必死な様子でした
コウキ
ティナ
コウキ
私はすぐに コウキが捨て子だと気付き
急いで孤児院に連れてきました
話も聞かずに 飛び出して行った後だというのに
先生は暖かく迎えてくれました
コウキは変わった子でした
初めて聞く文化ばかり知ってて
その中でも特に
「いただきます」と食べ物への感謝を口にする文化は素敵だと感じました
でも
気になることもありました
読んだ本の中に "スキル" という 選ばれた者のみが使える 神秘の力のことが 書かれていました
彼は"スキル"という言葉を知っている
だから
試してみることにしました
コウキ
コウキ
ティナ
祠の門番
祠の門番
コウキ
かつて
魔王が世界を恐怖で支配していた 時代があったそうです
魔王によってモンスターは統率され
人類は窮地に立たされていた
しかし
勇者の出現で世界は救われた
魔王は討伐され、モンスター達は元いた巣窟に戻っていった
その後
何故か勇者は自身の持つ最強の剣
"聖剣デュラム"を この祠に封印したそうです
絶対に引き抜けない "封印デュラム"の完成です
私は、もしかしたらって思いました
コウキ
ティナ
ティナ
コウキ
ダメでした
やっぱり最強の剣なんて 簡単には手に入りません
剣一本に頼る方がどうかしてました
自力をつけて行く他に道は無い と悟りました
私が11歳になった頃だったでしょうか
コウキに未知の力が発現しました
スキル:万物創生
本当に スキルを持っていたなんて
コウキは自慢気に スキルをよく披露してくれました
……
それと同時に
私の中には
"ある感情"が膨らんでいきました
この感情が何と言う名前なのかは 知りません
でも、抑えられないんです
私は感情のままに
コウキを利用しようと考えました
最強の武器は もう手に入ったも同然
あとは最強の武器に見合う 技量を身に付けるのみ
私はコウキを 冒険者の道に誘いました
仲間を集めて
冒険者パーティを結成しました
幸いなことに
コウキが自分のスキルを よく周りに見せびらかすので
仲間集めは簡単でした
そして今
コウキが冒険者パーティを 追放されてしまいました
コウキが居なくなれば
私のこれまでが全て
水の泡
私はコウキを
自分勝手な理由で利用しています
そして
これからも利用し続けます
「 ご め ん な さ い 」
コウキ
コウキ
ティナ
コウキ
ティナ
でも、
この言葉だけは言えません。
こんな黒い私に言う資格は、
ありません。