天使
意味怖ーーーーーーーーーーーーー☆
ききまちがい
天使
ある日、私は街角で占い師の老人に出会った。
天使
その占い師はその人がいつ、どんな〇に方をするのかを占うと言うのだ。私は興味本位で自分の〇因を聞いてみることにした。
天使
すると老人は禍々しい手つきでなにやら魔具を弄り、ブツブツと呪文のような言葉を唱え始めた。
天使
そして、か細くしわがれた声で二言ぼそりと呟いた。どうやら私は三年後の七月七日に溺れて〇ぬらしい。その時の私はその事を本気にしておらず、大して気にしてもいなかった━━。
天使
月日は流れ、私が〇ぬとされる日がやって来た。さして気にしていなかった私だが、改めて意識し始めると途端に不安が募り始めた。一応念の為、万が一ということもあるし、何もしないよりはマシだろうと考えて、私はあらゆる可能性を考慮し、対策を講じることにした。
天使
その日は一切の飲み物を口に入れず(水分は果汁多めの果物を取ることにした)、風呂に入らないのはもちろんのこと、水場の近くには近づかないようにした。恐れるべきは「体液」で、それ以外で〇ぬことはない。まあこれもその占いが当たっていると言う前提なんだけど......。
天使
私は今、家の外に出て、歩いて移動している。
天使
本当は外を出歩くのは危険なのだが、どうしても外せない用事ができてしまっていた。
天使
命には変えられないと思うのだろうが、生き延びるのを仮定するのであれば外すことはできない、そんな用事であった。
天使
でも実際はどうなのだろうか?向かう先の近くに川があるが、近づく毛頭ない。車に乗る予定もないから、運転手が突然気絶して、制御不能になり川に突っ込む、なんて事もない。車に轢かれて吹っ飛んだ先が川だった、とかの方がまだ可能性としてありそうだ。もっともその場合、〇因は別になりそうだが。
天使
......ん?
天使
まてよ............そうか、やばい!その可能性があった!やっぱり外に出るんじゃなかった。
天使
解説
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天使
語り手は自分が溺れて〇ぬと思っていた。だがそんな気配はない。語り手は聞き間違えた可能性に気づいた。「溺〇」ではなく「轢〇」だと......。