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オメガ
オメガは事務所の会議室の端っこで、ブランケットに包まれ、三角座りをしている。
彼は、今日何度目かのため息をついた。 眠れなくて、寝室をひとり抜け出してきたのだ。
こうして夜の暗闇に紛れていると、ようやく少し落ち着いた心地になる。
オメガの心を支配しているのは、エールシオンの事だった。
オメガ
オメガ
オメガ
オメガ
オメガ
誰もいない空間に向かって、小声で彼の名前を呼んでみる。
彼のことが好き、ひとたびそんなことを意識してしまってから、
もう、彼のことをなんと呼んでいたんだっけ?そんなことすらも、よくわからなくなってしまった。
会ったばかりの頃、彼の家に泊った。
彼の服を借りて着て、彼の家のソファで、彼の匂いに包まれて眠った
まだあの時は、自分の気持ちに気づいていなかった。
オメガ
オメガは自嘲気味の笑いを浮かべた
オメガ
オメガ
オメガ
オメガ
オメガ
オメガ
恋・・・なんだ
自分の思考に、真っ赤になった
オメガ
オメガ
オメガはブランケットを頭ですっぽり被って自分を抱いた。
オメガ
またため息。
オメガにははっきりと分かっていた。
もうこの気持ちは止められない。
彼に伝えたい。
大好きだよって
オメガ
その先に待っているものがなんであろうと、構わない
けど、願い事が一つだけ叶うとしたら
オメガ
オメガ
ガチャ
突然、会議室のドアが開き、オメガは全身で飛び上がる
オメガ
声にならない叫びを上げて、ドアの方を見やる
オメガ
エールシオン
オメガ
オメガ
まさか意中の人が突然現れるとは思わず、心臓は早鐘のように打った
エールシオン
エールシオン
びっくりしたオメガの尻尾は、毛が逆立っていつもの3倍位に膨らんでいた
オメガ
オメガ
エールシオン
エールシオン
オメガ
オメガ
エールシオン
エールシオン
オメガ
オメガ
エールシオン
エールシオン
エールシオン
オメガ
オメガ
オメガ
オメガ
エールシオン
エールシオン
エールシオン
エールシオン
エールシオン
エールシオン
エールシオン
オメガ
オメガ
オメガ
オメガの耳は、緊張のあまりぷるぷると震えた
エールシオン
オメガ
オメガ
エールシオン
オメガ
エールシオン
オメガ
エールシオン
オメガ
エールシオン
オメガ
エールシオン
エールシオン
エールシオン
オメガ
エールシオン
エールシオン
エールシオン
オメガ
エールシオン
エールシオン
オメガ
オメガ
オメガ
オメガ
エールシオン
オメガ
オメガはポロポロと涙を零した。
エールシオンはそれを手でそっと拭った。
エールシオン
エールシオン
エールシオン
エールシオン
オメガ
オメガは力なく笑った
エールシオン
オメガ
エールシオン
エールシオン
オメガ
オメガ
オメガ
エールシオン
そのままエールシオンは、忘れ物を片手に、会議室を去っていった
オメガは一人ぽつんと取り残されたのだった
オメガ
けど、オメガの零した涙を拭いた跡は、たしかにそこにあって
その手のぬくもりは、今もオメガの心を温めているのだった
戻らない!!!!!!!