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環境に汚染される

6 - 夢の中の男

♥

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2021年05月30日

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翌日 体育館

はぁー...しんどー...

今日は俺の苦手な体育の時間だ。

特に球技。これだけは 一生かかっても友達には なれないだろう。

しかし今日はバスケ。 陰キャは大人しく 隅っこにいよう。

(てか...)

まだこちら側がリードしてますね‼︎

(体育の時までガスマスクかよ...‼︎)

はぁ...はぁ...暑いですね...

(じゃあ外せよ‼︎)

そんなことを 考えていた時だった。

野球部

あ、鵠沼‼︎危ないッ‼︎

は?

気が付いた時には遅く 高速で飛んできた バスケットボールは 俺の頭に激突した。

いっ...ッ‼︎

俺は体勢を立て直そうとしたが 視界が定まらなくなり やがて...

野球部

おい、大丈夫か⁉︎保健係誰だ‼︎

鵠沼さん...‼︎

意識が途絶えた。

???

....

...ん

あれ...俺...何して...

あっ‼︎確かバスケットボールが頭に当たって、めっちゃ痛...くない?

てか...どこだ、ここ...

気が付くと俺は漆黒の闇に 包まれた空間にいた。

お、おい...誰かいないのか⁉︎

誰か‼︎誰かーッ‼︎

しかし返事はない。

ははっ...何で誰もいねーんだよ...

“その声”が聞こえたのは 諦めかけたその時だった。

???

さっきから、うるせーなぁ...

えっ?誰か...いるんですか⁉︎

???

いるから喋ってんだろうが

よ、良かった...

???

ふんっ、馬鹿かよ

(初対面で馬鹿って言うのヤバいだろ...)

なんてことを思いながらも ひとまず心を落ち着かせて その人に話しかけてみた。

あの...失礼ですけど男性...ですよね?

???

何だ?お前は俺が女に見えてんのか?

いえいえ‼︎ただ暗くてよく分からなかったので確認のため聞かせていただきました‼︎

???

...なあ、その敬語やめてくれねーか?気持ち悪くて仕方ねーんだけど

えっ、でもどうみても俺より年上...

???

キメェからやめろって言ってんだけど聞こえねーのか?

あ、やめま...やめるよ‼︎

えーっと...名前はなんて言うんだ?

???

お前は?

俺の名前は鵠沼 祟って言うんだけど...

???

へぇ...相変わらず変な名前だな

言うなよ、俺だってそう思ってんだから

(ん?相変わらず...?)

???

じゃあ俺の番だな...

???

そうだなぁ...あだ名でもいいか?

別に良いけど...

メア

じゃあ、“メア”って呼んでくれ

メア...さん?何でメアって言うんだ?

メア

俺も知らねーけど、いつのまにか周りからそう言われるようになったんだよ

ふーん

メアさん、ここは一体どこだか知ってるか?

メア

ここは...お前の夢の中だよ

夢の中?

メア

ああ

メア

...ッ‼︎

メア

チッ...もうか...

ん?どうした?

メア

そろそろお前の目覚めの時間だとよ

えっ?そうなの?

メア

お前には話してーことが色々あるしな、また来いよ鵠沼 祟

えっ、あっ、ちょっ...‼︎

そして次第に俺の意識は 薄れていった。

保健室

ん...

...目覚めたか

...えっ?何で六道先生が...?

授業中に鼻血を出してしまった生徒がいて様子を見にきたところだ

その時にお前を見かけて、様子を見ていたところ目が覚めたという訳だ

...意外と優しいんですね

何を馬鹿なこと言ってるんだ。そんなこと言える程元気なら私の授業に出たらどうだ?

私の授業って...そういえば体育の後、現代文の授業だった‼︎

じゃあ今からでも

もう終わった

へ?

貴様はまるまる1時間寝ていたぞ

えっ?そんなに?

授業を休むと浦島太郎状態になるから今後は気を付けろ

わ、分かりました

では失礼する

そう言うと彼女は 静かに保健室を出て行った。

廊下

....

ん?だいぶ雲が黒くなってきたな...

ククッ...貴様は“己の罪”と向き合えるか?

なあ?鵠沼 祟

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