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あれからすぐ、 太宰は太宰財閥が 運営する病院に運ばれた

幸いにも、手術は成功した。 太宰は助かった

だが─────

太宰くん

スゥ、、スゥ、、

事故から1週間経った今でも、 太宰は目を覚まさない。

中也

、、、、

中原はじっと 太宰を見つめ続ける。

与謝野さん

また来たのかい

中也

、与謝野女医、、

与謝野女医、 太宰が入院する病院の 医師であり、太宰の担当医だ。

与謝野さん

アンタ、仕事もあるんだろう?
隈が酷いよ、少しは休みな

与謝野は少し呆れたように アドバイスをかける

中也

仕事は昨日から1週間休みをもらいました

中也

、、それに、

中也

こんな状況だもんで、
食欲も眠気もないんですよ(笑)

中原は分かりやすく 無理に苦笑いをした

与謝野さん

、、、はぁ

与謝野さん

そういうところは、
この子とそっくりだねぇ、、

中也

太宰とですか?

与謝野さん

あぁ、まさに瓜二つさ

与謝野は過去を 蘇らせながらそう言った。

与謝野さん

、、聞きたいかい?昔のこの子の事

中也

、、お願いします

中原はおずおずと了承した

与謝野さん

そうだねぇ、、
何処から話そうかねぇ、、

与謝野さん

、、この子は、母親に似て
体が少し弱かったんだよ

与謝野さん

だから小さい頃はこの病院で
しょっちゅう入院していてねぇ、、

太宰くん

よさのさん、僕外出たい

絵本から目を ひょっこりと出して 子供の太宰は与謝野に話しかけた

与謝野さん

駄目だよ

太宰くん

むぅ、、他の人達は出してくれるのに!

太宰くん

けちっ!ケチんぼ!

子供の太宰は 腕を上へ下へとジタバタさせた

与謝野さん

それはアンタの立場のせいだよ、
全く、それで悪化したらどうするんだい

太宰くん

だいじょーぶだよ!僕には
とーさまとかーさまがいるもん!

子供の太宰は自慢げに 両親のすごさを語った。

与謝野さん

アンタの親は白血球じゃないんだよ

与謝野は呆れた様子だった

太宰くん

そんなの知ってるよ!

太宰くん

とーさまとかーさまがそばに居るだけで、
ちょっと楽になるもん!

与謝野さん

たまたまだろう?

太宰くん

違うモーン

与謝野さん

なら気持ちの問題さ

太宰くん

うん!とーさまとかーさまの気持ちは
さいきょうなんだよ!!

与謝野さん

はいはい良かったねー

与謝野は適当な返事を返した

太宰くん

むぅ、、

与謝野さん

あの頃は、体が弱い他の子よりも
少し賢いくらいの、
大して一般的な子供だったさ

与謝野は少し切なそうに 太宰を見る

中也

、、、、、

中也

、、、火事、、か

与謝野さん

この子が7歳になった頃、
両親と森の方に引っ越して
行ってね

与謝野さん

次に再開した時はもう、、

中也

、、っ

与謝野さん

その時のあの子とアンタがそっくりって
話しさ

与謝野は切り替えて話題を戻した。

中也

、、そこまでか?

与謝野さん

あぁそうさ

与謝野さん

、、、、、

太宰くん

、、、、

与謝野さん

目が覚めたかい

目が覚めた太宰は、 ずっとこんな調子で、 あの頃の太宰とは大きく違っていた。

太宰くん

、、、、、、与謝野さん、、

与謝野さん

ここがどこだかは分かるかい?

太宰くん

、、、、、、病院

与謝野さん

その通りさ

与謝野さん

、にしても災難だったねぇ

与謝野さん

アンタ自身も酷い重症で

太宰くん

与謝野さん

与謝野さん

、?

太宰くん

なんで、、僕を助けたの?

与謝野さん

、、、、

与謝野さん

、、その時救える命を救う、
それがアタシの仕事だからさ

太宰くん

、、、、そっか、
なら、、しょうがないかニコッ

与謝野さん

っっっ

まだ9歳という年の太宰は、 諦めたように笑った。

与謝野さん

、、、、

与謝野さん

(重症なのは、身体だけじゃない
みたいだねぇ、、)

中也

、、、、、、

与謝野さん

兎に角、生きているうちは、
諦めたらダメだよ

中也

!!

与謝野は、極めて 真面目な顔をしていた

与謝野さん

それとも、目覚めて早々
この子を心配させたいのかい?

中也

、、、そう、だな

中也

ありがとうございます、与謝野女医

与謝野さん

あたしはちょっとした
アドバイスをしただけさ

与謝野さん

それじゃあ、アタシは仕事に戻るから
時間内には帰るんだよ

中也

はい

与謝野は安心した様子で 病室から出ていった。

治くんは保健室登校らしいです

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