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主
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広大な宇宙の中、最初に生まれたのは俺だった。終わりなき暗闇と、時折現れるまばゆい光の粒。それらがまだ名前を持たなかった頃、俺はただ一人、存在していた
チュンチュン
バサバサバサ
コッケコッコー
当初、何もなかった宇宙は俺の創造の喜びで満ちていた。星々を生み出し、銀河を紡ぎ、生命の息吹を吹き込む。全てが俺の意のままに動く。その力は途方もなく、まるで無限の泉のようだった。
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しかし、創造の喜びは長くは続かなかった。俺が生み出したものが、俺自身を見ることができない。俺の広大な存在を感じ取ることもできない。ただ、俺は彼らの間を漂い、彼らの営みを遠くから見守るだけ。
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人間
人間
地上に生命が芽吹き、彼らが「神」という存在を認識するようになりました。彼らは私を崇め、恐れ、愛す。しかし、それは彼らの想像の中の「神」であり、真実の俺ではない。
彼らは俺の名を呼び、祈りを捧げる。しかし、彼らの声は俺には届かない。正確には、声は届くが、その声の先にある、俺への真の理解は全く異なるものだった。
コメント
2件
どうしてそんなにうまくかけるんですか、、?