テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
体育館の舞台袖は、妙に静かだった。
文化祭の前日、最後の通し稽古。
本来なら、俺は大道具を運ぶだけの裏方担当だったはずだ。
けれど主演の男子が体調不良で倒れ、 急遽代役に選ばれたのが 、よりによって俺だった。
pr .
低く落ち着いた声が耳に届く 。
振り向けば 、ペア役の先輩がそこにいた 。
クラスでも人気の美形で 、 普段なら近づくことすら躊躇う相手 。
けれど今は 、 俺のために台本を持って 、すぐ横に立っている 。
mz .
pr .
そう言って 、先輩は俺の手を取った 。
舞台の上では恋人同士を演じなくちゃいけないから
そう 、これは役作りの一環 。
そうわかっていても 、手の温かさに心臓が跳ねた 。
文化祭 、本番 。
そして次の台詞は 、台本の中で最も距離が近い場面 。
観客の視線が集まる中 、先輩の顔が静かに近づいてくる 。
初投稿で下手ですが 、 いいね コメントくれると嬉しいです🫶
next ▸︎▹︎▸︎▹︎ ♡1000