僕の彼氏は
よく僕に
暴力を振るう。
理由は分からない。
ある日突然僕を叩いてきた。
その日からほぼ毎日暴力を振るわれる。
今日もそうだ。
さとみ
さとみくんが帰ってきた。
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
さとみくんは小さい声でそれだけ言った。
ころん
僕は手際よく準備を始めた。
一生懸命料理をお皿に盛り付けた。
盛り付け終わって
さとみくんのテーブルに出した。
ころん
さとみ
さとみくんは
僕が一生懸命盛り付けた料理を崩して
米をスプーンですくって口に入れた。
次の瞬間
さとみくんが
料理をおもいっきり床にこぼした。
お皿も割れてしまった。
ころん
ころん
ころん
僕はさとみくんを見つめた。
少し沈黙が経ってから
さとみ
さとみ
と言って僕を睨んできた。
ころん
ころん
さとみ
僕は内心自分で作れよと思ったけど
喧嘩になりそうだから謝った。
ころん
ころん
さとみ
ころん
片付けよう思って、しゃがんだら
おもいっきり頭を蹴られた。
ガシャン!
そんな音が部屋中響き渡った。
ころん
僕は涙を流した。
痛みとさとみくんに蹴られた悲しみが混じった
嫌な涙を流し続けた。
ころん
ころん
ころん
僕は心も体もボロボロになっていた。
さとみ
さとみ
さとみくんは
殺人犯のような目をして
僕の事を、ゴミを見るような目で見てきた。
ころん
ころん
さとみくんに問いかけた。
だが、その答えは一生聞けなかった。
その後、さとみくんは
僕の事を無言のまま殴ったり蹴ったりしてきた。
ころん
ころん
さとみくんは一言を発しなかった。
そして途中飽きてきたらしく
部屋を出ていった。
僕はただ涙を流すことしか出来なかった。
ころん
ころん
ころん
ころん
僕は明日も明後日もいじめられる。
嫌になってきたなぁ。
暴力を振られてから数週間が経った。
初めは叫ぶほど痛かったが
今は痛みが快感になってきた。
蹴られたりする度に
もっと蹴って!
と思ってしまう。
僕は今日もさとみくんの帰りを待つ。
さとみ
ころん
ころん
僕は笑顔でそう聞いた。
さとみ
さとみ
ころん
ころん
僕は今日も暴力を振るわれる。
明日も明後日も。
周りから見たら
僕は変な人かもしれない。
殴りたい彼と
殴られたい僕。
変だろうけど
僕にとっては最高な出来事でしかない!
コメント
25件
ふわぁ…最高ですッッッ
桃青参考にしますっ……(ボソッ)
狂っていくお話凄い好きです、 ブクマ失礼します!!!