意識を現実に引き戻す
変わらず白來は揺れる瞳で 俺を見つめていた
黒夜
黒夜
白來
黒夜
黒夜
黒夜
白來
黒夜
黒夜
白來
黒夜
白來
黒夜
黒夜
白來
黒夜
白來
黒夜
黒夜
白來
白來
黒夜
黒夜
黒夜
黒夜
白來
白來
黒夜
黒夜
黒夜
黒夜
黒夜
白來
黒夜
黒夜
黒夜
黒夜
白來
黒夜
白來
黒夜
上手く笑みを返せただろうか
これでいい
これが正しい筈だ
大好きな人の手を握る
いつもは温かいそれも
今はただ、冷たくて
白來
目を閉じて
もう一度、その唇に口付ける
白來
白來
白來
白來
できるだろうか、と 不安になる
元々、妖術の精度は 黒夜に劣っている
白來
黒夜
白來
黒夜
白來
ゆっくりと
意識を 自身の深くに落としていく
身体を流れる妖力の その一筋を
辿るように 掴むように
身体が
じんわりと温かくなっていく
白來
足元で水が ちゃぷ、と音を立てた
雪
連なる鳥居を潜り 石段を上がった先には
人気のない拝殿がある
晴れているような光が 降り注いでいるのに
穹には星が瞬いていて
しかしそれも 本当の星ではないと
どこかで理解していた
ここはまるで
タマ 珠のような場所だと ふと思う
どこからか
神楽鈴の音が聞こえた
歩みを進めると その先に
長髪を束ねた後ろ姿が あった
雪
雪
その人物は ゆっくりとこちらを振り返る
????
雪
????
化野雪衡
雪
化野雪衡
目の前の“化野雪衡”は
ぎこちなく微笑んで 「来いよ」と言った
ついて行き
ちょうど2人座れるくらいの 木の台に
並んで腰掛ける
化野雪衡
雪
雪
いつの俺なのだろうかと
ただ気になったから問うた
化野雪衡
化野雪衡
化野雪衡
化野雪衡
雪
雪
雪
雪
化野雪衡
化野雪衡
雪
化野雪衡
雪
雪
化野雪衡
化野雪衡
化野雪衡
雪
雪
化野雪衡
化野雪衡
化野雪衡
“雪衡”はどこか 切なそうに眉尻を下げた
雪
雪
雪
雪
化野雪衡
化野雪衡
化野雪衡
化野雪衡
雪
雪
雪
化野雪衡
化野雪衡
雪
雪
雪
化野雪衡
“雪衡”はそっと 視線を宙へやる
雪はただ静かに
かつての自分の言葉を 聞いていた
第24話【珠のような場所で】
続く
コメント
2件
すみません、この前更新したやつが納得いかず、大幅に書き直させていただきました🙇♀️💦 次の連載のことを考えてあの流れにしたのですが、どうしても「これじゃない」と思ってしまい 妥協もしたくなかった為、このようなことをすることに致しました 読んでくださった皆様には本当に申し訳ありません ありがとうございます